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キリスト教・イスラム教・ヒンズー教・仏教の禁止事項や注意すべきところは

世界には様々な宗教があり、外国人労働者が観光客が多く訪れる昨今、日本人も様々な宗教に配慮し理解する必要があります。様々な宗教の違いをまとめました。

キリスト教

キリスト教徒は世界に約24億人で、最も多くの数を誇る宗教です。 キリスト教はカトリック・プロテスタント共に分派が多く、分派ごとに様々な決まりがあります。

食事に関する注意事項

菜食主義を唱えるセブンスデー・アドベンチスト教会の信者は、肉食全般を避ける傾向があります。肉・魚・卵をはじめ、動物の脂肪分でできた油や動物の肉・骨を使ったエキス・出汁にも気をつけましょう。バター、ラード、牛脂、ゼラチン、ブイヨンは使用せず、植物性の油や出汁で代用してください。 キリスト教系の新教であるモルモン教では、アルコール類の摂取を禁止しています。飲み物としてのアルコールだけでなく、料理酒、みりんなどのアルコール入りの調味料や、デザートに含まれるリキュール、香りつけに使用するワインなども対象になります。 カフェイン入り飲料も、モルモン教においては禁忌とされており、コーヒー・紅茶に加えて日本茶・緑茶もカフェインを含むため飲むことができません。

断食の習慣

ローマ・カトリック教会では「四旬節」と呼ばれるイースター(復活祭)の直前の期間に断食する習慣があります。期間中の最初の水曜日「灰の水曜日」と最後の金曜日「聖金曜日」が断食の実施日です。断食日には、18 歳以上 60歳未満の健康な信者が食事の量・回数を制限する「大斎」と、14 歳以上の健康な信者が肉食を控える「小斎」がおこなわれます。 東方正教会には「斎戒」という食事制限があります。斎戒には年に4回程度おこなう長期間のものと毎週水曜・金曜に1日間ずつおこなうものがあり、斎の種類にもよりますが、期間中には肉・魚・卵・乳製品、アルコール、オリーブオイルを控えます。修道院などの厳格な信者以外はゆるやかに実施する食事制限です。

イスラム教

イスラム教徒は世界に約18億人で、キリスト教に次いで2番目に人口が多い宗教です。

様々な決まりはクルアーンとハディースに基づく

イスラム教には、冠婚葬祭や食事・礼拝の際の教えや決まり事、人々の生活全般に関わるさまざまな規範があります。こうした規範は、預言者ムハンマドが神の啓示を受けて記録したクルアーン(聖典)と、ムハンマドの言行録であるハディースに記されています。 とはいえ、イスラム教の教えの解釈やその実践方法は、宗派や国・地域、文化、個人によって異なるため、ムスリム旅行者への対応に関する世界統一基準はありません。一般的に、サウジアラビアをはじめとした中東諸国はイスラムの戒律を厳格に守り、それ以外の地域(インドネシアやマレーシアなどの東南アジアを含む)はそれほど厳格でない傾向にあります。

1日5回のお祈りの習慣

イスラム教は一日5回ほどお祈りが義務付けられており、就業時間中だと15時と18時で2回被ります。 また、毎週金曜日の正午前後(11:50~12:45位)にはジュマタンと呼ばれる男性のみの金曜礼拝があり、金曜日はバティック姿の男性が多く見られます(バティックの着用を推奨しています)。多くの会社では金曜日は11時半から1時間半が休憩時間になっており、オフィスや工場で働く男性たちは一斉にムショラ(礼拝スペース)へ向かいます。金曜の昼休憩は通常より長くするなど宗教的な理解が必要となります。

服装の注意点

イスラム教では男女ともに体の露出を少なくすることが求められています。 特に女性は、顔と手以外を隠し、近親者以外には目立たないようにしなければならないことから、保守的なイスラム社会では「ブルカ」や「ニカーブ」と呼ばれる、目だけを見せて顔や体全体を隠す衣装を着用するムスリム女性が多いです。

食べもの

イスラム教には、アルコールや豚肉の飲食を禁じるほか、牛肉なども処理の仕方によっては食べられず、イスラム法で許された食事・食材を「ハラール」と呼ばれています。 また毎年約1カ月間、日中の飲食を絶つラマダン(断食月)の間は、日の出前の時間に起きて食事をしなければなりません。体力を消耗しないよう暑い地域ではその間仕事が休みの国も多く、その代わり日が沈むと家族や仲間で集まってパーティーのように食事を楽しみます。

ヒンズー教

ヒンズー教徒は世界で約11億人でそのうちの約10億人がインド人です。インドはカースト制度が有名ですが、これはヒンズー教の教えの一つです。

神様の数が多い宗教

ヒンドゥー教は、無数とも言えるほどに神様の数が多い宗教で、キリスト教のように一人の神を祀る宗教ではありません。 たくさんいる神様の中でもブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァを三大神として信仰しています。 ・ブラフマー:創造の神(世界は彼によってつくられます) ・ビシュヌ :維持の神(世界は彼によって保たれます) ・シヴァ  :破壊の神(世界は彼によって壊されます)

絶対的な身分制度

ヒンドゥー教の特徴のなかで、カースト制度の存在が大きいです。カーストは歴史的に基本的な分類(ヴァルナ)が4つ成立し、その下に職業を世襲するジャーティ(生まれ・出生)と呼ばれる社会集団が形成されて、例えば「牛飼い」や「大工」や「床屋」などの職業が世襲されてきました。結果としてインドには非常に多くのカーストが存在します。 カーストは親から受け継がれるだけで、生まれた後にカーストを変えることはできないです。ただし、現在の人生の結果によって次の生などの生で高いカーストに上がることができるそうです。現在のカーストは過去の生の結果であるから、受け入れて人生のテーマを生きるべきだとされます。

食事

インドでは食事の際、直に手を使います。このため、右手と左手の使い分けが大変重要なテーブルマナーとなっています。 右手は「正しい」手とされているため、食べ物をちぎる、米とカレーやおかずを皿の上で混ぜる、口へ運ぶといった食事行為を右手で行います。 一方左手は不浄とされるため、排便の後始末などはすべて左手で行っています。最も、いまでは厳格な右手主義者は少なく、不便な場合は左手を使うことも多いようです。

気をつけるべき食べもの

ヒンドゥー教で基本的に食べてはいけない食材は、牛肉です。なぜ牛がタブーなのかというと、シヴァがナンディという牝牛に乗っているため牛は神様の乗り物なので、ヒンドゥー教では「神聖視」されています。 そのため牛肉を食べる事や殺す事は禁じられています。 また牛肉そのものだけでなく、出汁や脂肪が入っている加工品も避けます。ブイヨン、ゼラチン、肉エキス、バター、ラードなど、牛が少しでも入っている料理もNGです。

仏教

仏教徒は世界に約5億人でアジアに多く信者が見られ、日本人の多くも仏教徒です。

日本だけでも13宗

約2500年前にインドのブッダが開いた仏教が始まりで、そこから派生して様々な分派があります。仏教はインドから中国、朝鮮へと流れ、538年頃に日本に渡ってきました。その弘通の過程で、さまざまな宗派が生まれました。 現在、日本では13宗56派の仏教の宗派が存在しています。

大乗仏教と小乗仏教

仏教には「大乗仏教」と「小乗仏教」の大きく分けて二つの考え方があります。 大乗仏教とは大「自利利他」という考え方で、自分が幸せを独り占めしてしまったらもったいない、他人を幸せになれば自分も幸せになるということになります。 小乗仏教は出家して修行した人だけが救われ、自分の幸せを優先するという考え方です。ちなみに日本に様々ある仏教の宗派は基本的には全て大乗仏教になります。

食べ物の注意

東アジアや中央アジアを中心に広がった大乗仏教では、肉・魚・卵などの動物性の食べ物全般を避ける傾向があります。また中国仏教の観音信仰では牛肉を食べない人がいます。肉を食べてもよいとされる上座部仏教においても、積極的に生き物を殺して僧侶に肉を提供することや肉に関する仕事に就くことはタブーとされています。 肉食が禁忌とされる場合には、肉そのものだけでなく、動物のエキスを使った出汁やスープ、動物性の脂肪でできたバターやラードも食事に使用できません。

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