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技能実習生はどこに住む? 住まいに関するルールと住居形態

技能実習生はどこに住む? 住まいに関するルールと住居形態

CONTENTS

  1. 1.技能実習制度の見直しにより技能実習生の保護が強化される
  2. 2.外国人技能実習機構で定められた住居のルールと注意点
  3. 2-1.実習生の住居として定められたルール
  4. 2-2.住居に関わる費用負担に関して
  5. 2-3.決められた住宅設備
  6. 3.実際に実習生はどこに住んでいるの?
  7. 3-1.借り上げ物件(アパート)
  8. 3-2.借り上げ物件(一軒家)
  9. 3-3.寮、社宅(自社物件)
  10. 4.技能実習生の住居を選ぶ際のポイント
新人人事

技能実習生を初めて雇用することになりましたが、住居は雇用側が提供するのでしょうか?
また、どのような住居を提供すればいいのでしょうか?

外国人雇用
専門家

技能実習生の住居は雇用主が提供する義務があります。住居を提供する場合、労働基準法で定める規定を守らなくてはいけません。


1.技能実習制度の見直しにより技能実習生の保護が強化される

法務省や厚生労働省等の資料では、技能実習生の保護に関する法律の概要がまとめられています。

以前は技能実習生を十分に保護できていない制度が問題視されていました。平成29年11月1日に施行された新しい技能実習制度には、技能実習生の権利を保護する内容が導入されています。

労働条件の明示や賃金、労働時間、年次有給休暇などについてルールが設定されており、技能実習生が働きやすい環境を目指す取り組みが実施されています。

それでは、住居に関してはどのようなルールが設けられているのでしょうか?

2.外国人技能実習機構で定められた住居のルールと注意点

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専門家

外国人技能実習機構とは、技能実習生の保護に関する取り組みを実施する法務省、および厚生労働省認可の法人です。

2-1.実習生の住居として定められたルール

外国人技能実習機構のルールでは、技能実習生が住む場所は以下のように定められています。
  • 実習生が生活する住居の部屋の広さは原則「1部屋について2名以下」
  • 1人当たりの寝室床面積は4.5平方メートル(3帖以上)
  • LDKなど共用部分は生活導線から区切られている場合に限り、寝室としての利用が可能

2-2.住居に関わる費用負担に関して

借り上げ物件の場合は敷金礼金などの初期費用は受け入れ企業が負担します。寮費・光熱費は実費を超える部分の徴収はできません。

また、共同生活の場合、電力会社などからの請求先は会社宛てとし、請求額を当該寮または社宅に住む技能実習生の人数で頭割りして、徴収することができます。

2-3.決められた住宅設備

住宅では消火設備を設置しなければなりません。また、寝室を2階以上に設ける場合には、避難階段などを設けましょう。

技能実習生が生活するにあたり、最低限の家電用品(洗濯機、冷蔵庫等)、キッチン用品などを用意する必要もあります。さらに、実習生が母国の家族や時間外に監理団体や実習実施者と連絡を取ることができるように、通信環境を整えることも必須。

3.実際に実習生はどこに住んでいるの?

新人人事

技能実習生を初めて雇用することになりましたが、住居は雇用側が提供するのでしょうか?
また、どのような住居を提供すればいいのでしょうか?

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アパートや一軒家、自社物件など、受け入れる技能実習生の人数や会社の考えによって、技能実習生の住居のタイプは異なります。


3-1.借り上げ物件(アパート)

技能実習生が実際に住んでいるところで一番多いのが、雇い主である企業が人数相当の広さのアパートを借りて、技能実習生の住まいとするケースです。

受け入れ企業は、技能実習生が住むのに適した物件探しや、その後のアパートの管理などを業者に依頼することで手間を省くことができます。

同じアパートに一般の住居者がいる場合、居住マナーやルールについての配慮が必要になります。

3-2.借り上げ物件(一軒家)

一度の受け入れで技能実習生の人数が4名以上になる場合や、毎年同じ時期に技能実習生を受け入れる企業では、一軒家を借りる場合もあります。一軒家で一緒に暮らすことにより、仲間意識が芽生え、日本の生活様式にも馴染みやすいというメリットがあるでしょう。その一方で、同じ家に4名以上で暮らす場合、大きな声や音楽のボリュームに注意するなど、近隣の自治体のルールやマナーに配慮する必要があります。

3-3.寮、社宅(自社物件)

建設業界の受け入れ企業で多く見られるのは、日本人も住んでいる社員寮に技能実習生も住むこと。日本人社員との距離が近い環境に住むことで、同じ企業で働く仲間としての連帯感が生まれやすいというメリットがあるでしょう。その反面、職場と社宅で同僚と常に一緒にいる場合、技能実習生のプライベートな時間を配慮する必要があります。

アパート、一軒家、寮や社宅には、それぞれメリットとデメリットがあります。受け入れ企業はそれらを総合的に評価して、技能実習生の住居を選びましょう。

4.技能実習生の住居を選ぶ際のポイント

技能実習生の住居を選ぶ際は、以下のポイントを意識するとよいでしょう。

  • 職場から通いやすいか
  • スーパーやコンビニなどが近所にあるか
  • 十分な広さのある物件か

技能実習生が実際に生活することを考えて、暮らしやすい場所を選ぶことが大切です。
また、住居を用意するだけでなく、ゴミ出しのルールや災害時の避難方法などを指導することで、技能実習生がより早い段階で生活に慣れることができます。

新人人事

技能実習生に提供する住居にはさまざまなルールが定められていることがわかりました。

外国人雇用
専門家

技能実習生が職場で活躍するためにも、休養を取る住居は快適な状況を保つ必要があります。
新しい生活に不安を抱えている技能実習生が生活に慣れるようサポートを徹底しましょう。



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