CONTENTS

1. 1. インドネシアとはどういう国？
2. 1-1. インドネシアの概要
3. 1-2. 宗教や民族
4. 2．日本とインドネシアの文化の違い
5. 3. インドネシアの経済状況
6. 4．お金を送金する方法
7. 5．日本とインドネシアの関係

1.インドネシアとはどういう国？

1位：ベトナム（53.2%）
2位：中国（20%）
3位：フィリピン（8.7%）
4位：インドネシア（8.6%）
5位：タイ（2.8%）
その他（6.6%）

【出典】法務省、厚生労働省『外国人技能実習制度について』令和2年10月21日改訂版

4位のインドネシアはどのような国なのか以下でご紹介します。

1-1.インドネシアの概要

外務省によると、インドネシアの人口は約2.7億人。これは日本の人口の約2倍で、中国、インド、アメリカに次いで世界第4位の人口の多さです。人口の増加は今後も続くと見られ、3億人まで到達すると予想されています。なお、国民の平均年齢は30歳前後。

1-2.宗教や民族

• イスラム教　86.69%
• キリスト教 10.72%（プロテスタント7.6%、カトリック　3.12%）
• ヒンズー教　1.74%
• 仏教　0.77%
• 儒教　0.03%

公用語はインドネシア語で、他に500以上の言語が話されています。大学まで進学した人の多くは英語を流暢に操り、他のインドネシア人も日常会話程度の英語は通じることが多々あります。

多様な宗教や民族が存在しているため、インドネシアでは「お互いの信仰や価値観をおおらかに尊重しながら、多様性を大切にする社会」が営まれています。「他人を否定することなく受け入れる」という感覚がその根底にあるため、誰かに叱責される経験をしたことがない人が多いという話もあります。親もあまり子どもを叱らないそうで、この点はインドネシア人の技能実習生を受け入れる際に留意しておくべきことかもしれません。

2.日本とインドネシアの文化の違い

一方、インドネシア人の上下関係は厳しく、待ち合わせやイベントでは上司や賓客が来るまで待たなければなりません。社会的地位などが高い人は威厳を保つために、わざとゆっくり来ることが多いため、このような意味でもインドネシア人は時間に柔軟といえるでしょう。

気を付けるべき点は、これまで詳述したように、インドネシア人の多くは叱責された経験がないため、人前で怒られることにかなり抵抗感があるということです。日本人がインドネシア人をどうしても注意する必要がある時は、別室で一対一の環境をつくり、「何が原因」で、今後「どう改善するかを具体的」かつ「穏やかに」伝える必要があります。

3.インドネシアの経済状況

最低賃金も2008年以降、毎年約8%のペースで大幅に上昇している上、国民の平均年齢は30歳以下。人口は今後も増加する見込みなど、活気に満ち溢れています。しかし最低賃金は、最も高い西ジャワ州のカラワン県で月額約3万5,836円、最も低いジョクジャカルタ市では約1万4,712円と、地域での差は大きくなっています。

インドネシアからの技能実習生受け入れ数は第4位で、日本で働くインドネシア人は年々増えてきています。インドネシア人にとって日本は出稼ぎ先としては、それほど人気がありません。

4.お金を送金する方法

5.日本とインドネシアの関係

日本とインドネシアの関係を経済面から見ると、インドネシアにとって日本は最大の輸出国です。第二次世界大戦後、両国間の歴史的・経済的・政治的なつながりは一層緊密なものになりました。

非石油・ガス部門は最大輸出相手国であり、20008年7月1日には経済連携協定（EPA）を発効したことにより、鉄鋼や自動車などの貿易も増加。また、2019年3月までに174名の看護師候補生と、470名の介護福祉士候補者が日本の国家試験に合格し、日本の病院や介護施設等で勤務しています。

今後もインドネシアは日本に技能実習生を送り出してくれるでしょう。受け入れ企業は多様性を尊重し、実践することが求められます。

参考リンク：https://news.lifenesia.com/?p=4397