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グローバル時代のマナー! イスラム教・ヒンドゥー教・仏教で気をつけること

国ごとの特徴

2021.08.31

生まれ育った国や言語が異なる人と働くうえで、相手の宗教を理解することはとても大切です。なぜなら、外国人の言動や考え方、価値観に宗教は大きな影響を与えているからです。それらを知り、尊重することは、グローバル時代における社会人のマナーでしょう。本稿では、日本に滞在する外国人の多くが信仰しているイスラム教・ヒンドゥー教・仏教に関する注意点を見てみます。

厳格なルールが多いイスラム教

礼拝

イスラム教徒(ムスリム)の1日は、礼拝に始まって礼拝に終わると言われるほど、多くの礼拝が毎日義務付けられています。礼拝は日の出前・正午・午後・日没後・就寝前の5回行われ、メッカの方向を向いて行われます。

昨今では、イスラム教徒が礼拝するための部屋を用意する施設が増えていますが、ムスリムが働く職場でも礼拝用の部屋を用意すると良いでしょう。またイスラム教では金曜日は安息日ですので、労働時間やスケジュールで調整が必要です。

食事

注意が必要な食材は、コーランで禁止されている豚・アルコール・血液・宗教上の適切な処理が施されていない肉の4つです。豚はイラストでも嫌悪感を示すため、メニューなどに豚のイラストを載せることは控えましょう。また、たとえ目に見えなくても、ブイヨンや出し汁などに豚肉が使用されているのもダメ。調理の際は、そうような調味料を避け、植物性のものを使用するようにしましょう。ムスリムが使用する調理器具に、禁止されている食材が付着していないかどうかにも配慮する必要があります。

肉は、アッラーに祈りを捧げ、 特殊な屠殺方法を行ったハラル・ミール(ハラル・ミートとも)しか口にしません。ハラルは、イスラム法において「許可された」「合法的」という意味で野菜や果物、大半の魚介類はハラルとされています。

アルコール

ビールやワインなどの飲酒はもちろん避けなければなりませんが、料理酒・みりん・フランベに使用するブランデーなどもアルコールとなるため、これらも調理の際に使用しないよう注意しましょう。

ラマダン

ラマダンと呼ばれる断食期間(イスラム太陰暦の第九月)は、昼間は水も飲まず一切の食事を口にしませんが、日没以降はしっかり飲食をします。やはりタイムテーブルなど業務の調整が必要になるでしょう。

インドやネパールに多いヒンドゥー教

食事

ヒンドゥー教では、食材や誰と食べるか、食事を食べる時間や時期に対して非常に気を遣います。不殺生を重んじるため、ほとんどの人が肉を食べず、まれに食べる人がいたとしても、鶏、羊、ヤギに限定されます。牛は神聖な動物として崇拝されているのに対し、豚は不浄な生き物とされています。

一般的に避ける食材は、肉全般(特に牛・豚)、魚介類全般、卵、生もの、五くん(ニンニク、ニラ、ラッキョウ、玉ねぎ、アサツキ)。これらの食材は調味料に含まれているのもNG。社員食堂などでは料理に含まれる食材・含まれないものを説明することが大切です。

神聖な右手と不浄な左手、穢れの意識

ヒンドゥー教では、右手は神聖な手、左手は不浄な手とされています。食事を提供する際には必ず右手を使いましょう。また、穢れに対する意識が強く、唾液によって他人から穢れが感染すると考えられているため、食器は使い捨てが最も清潔であるとされています。

アジアに多い仏教

仏教徒の9割以上は中国、日本、タイ、ベトナム、ミャンマー、スリランカ、カンボジア、韓国などのアジアの人々で、これらの国々から日本にも多くの労働者が来ています。私たち日本人にとっても馴染みのある仏教ですが、食事などに関しては宗派によって考え方が異なります。なかには肉全般や五くんを避ける人もおり、イスラム教やヒンドゥー教と同じようにブイヨンやゼラチンなどを使わずに、植物性のもので代用することが必要な場合もあります。職場に仏教を信仰する外国人がいれば、個別に相談すると良いでしょう。

【参考】
東京都多言語メニュー作成支援ウェブサイト『外国人おもてなしポイント』
https://www.menu-tokyo.jp/menu/hospitality/religion.php

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