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「農業」で本当にやる気がある技能実習生を採用するための極意

高齢化や人材不足に直面する農業分野で技能実習生が増えています。農林水産省の『令和2年度 食料・農業・農村白書』によると、この業界で働く実習生の数は2012年から増加を続け、2020年には約3万3000人になりました(下記の図を参照)。

出典:農林水産省『令和2年度 食料・農業・農村白書』

技能実習生は最大5年間、実習を行いますが、それが修了した後に「特定技能」というビザ(在留資格)に移行すれば、さらにもう数年、日本国内で就労することが可能。これを活用すれば、受け入れ農家は中長期的に人材を確保できることができます。10代後半〜30代という体力のある若い人材を採用できることは農家にとって大きなメリットでしょう。

農業分野での面接ポイント

実習生を送りだすアジア諸国では、第一次産業である農業が国の主要産業になっている国もあります。そのような国から来た人の中には、「日本で学んだ知識を母国で活かしたい」と真剣に考えている候補者も少なくないでしょう。しかし逆に、農業が衰退している国もありますので、受け入れ企業の採用担当者は相手国の事情を把握してから、面接に臨みたいところ。面接では次の3つの質問を聞くようにしましょう。

1.過去に農業の経験はあるか?

農業は衣食住の「食」を支える重要な分野ですが、農業は年間を通して過酷な労働のため、仕事内容や農作業の厳しさを知っているかどうかは大きなポイント。また、農業は家族が一体となり行っているケースが多いので、家族構成を知っておくことも重要です。

2. 帰国後、学んだ知識や技術、経験を活かす場はあるか?

アジア諸国では「実家が農家」という実習生が少なくないでしょう。そのため、「日本で学んだ知識や技術、経験を母国のためにどう活かしたいか」は必ず聞くべき質問です。「家族を助けたい」「村全体に新しい農業技術を普及させたい」など具体的なビジョンを持っている人材は、来日後も意欲的に仕事に取り組むことが期待できます。

3. 面接時にマイナス面もしっかり伝える

ミスマッチを防ぐために、面接ではプラス面だけでなく、マイナス面も明確に伝えることが重要です。例えば、農業は天候に左右されるため、労働時間の管理が簡単ではなく、長時間労働が増えることもあるとか。関連して、日本のビザ(在留資格)制度において実習生は失踪すると、在留資格が失われ、合法的に転職ができなくなることも伝えておきましょう。

採用面接時に、農業の長所と短所だけでなく、受け入れ農家と実習生がお互いのビジョンを少しでも共有することができれば、来日後のミスマッチを避けられる可能性が高まります。受け入れ側は労働環境を整えることは当然ですが、実習生に「未来の自分像」を描いてもらうことも促したほうがいいかもしれません。

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