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カンボジアの技能実習生・特定技能外国人の活用シーン
キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件簿Vol.29

生活関連

2025.05.02

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件ファイルVol.29
カンボジアの技能実習生・特定技能外国人の活用シーン

ワタシ、伊能ゆりなは外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決、サポートする業務に携わる、いわゆるキャリアアドバイザー。日本で働きたいと願うひとりでも多くの海外の方に、負担のないクリーンな就職環境を提供できるよう日々、さまざまな業務にあたっている。
実はこれまでもメンバーとともに珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(これまでの珍事はこちらからどうぞ)。

ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら私たちの仕事を紹介していきたいと思う。

最近、増えてきたカンボジアの外国人労働者

最近、私がお世話になっている鶏肉処理、加工を行う企業さんに訪問した時のこと。技能実習生として、ベトナム、インドネシア、ミャンマー以外にこれからカンボジア人の雇用を始めるというお話を伺った。技能実習生や特定技能外国人雇用の現場にいて、最近、耳にするようになったカンボジア人の受け入れ…。

ここでカンボジアという国についてご紹介しよう。


カンボジアは、東南アジアの中心部に位置し、ベトナムとタイに挟まれた国。日本の国土面積のおよそ半分に約1700万人の人々が暮らしている。中でも、長年続いた内戦の影響で、40代以上の人口が少なく、少子高齢化が進む日本とは対照的に20代を中心に若者の割合が非常に高いという特徴がある。
また、ユネスコ世界遺産に登録されたアンコールワットを含むアンコール遺跡群、プレア・ヴィヒア寺院、サンボー・プレイ・クック遺跡、そしてコー・ケー遺跡を持ち、観光業が盛んで、併せて農業、縫製業を主要産業とし、国の経済を支えている

国民の9割以上が仏教徒であるカンボジアでは、仏教の価値観を大切にする文化が根付いており、同様にそうした価値観に重きを置く日本人とは精神的な感覚が近い。さらに。カンボジアにとっての日本は長年に渡る最大の援助国であることから、親日家が多い

ここまで聞くと「なるほど、日本での就労にうまく馴染んでもらえそうだ」と思ってしまうが、こんな通り一辺倒の話で終わらないのがこの海外人材タイムスの強み。もう少しコアでマニアックな話はないだろうか。担当者さんに引き続きお話しを伺ってみよう。

カンボジア人技能実習生を活用したいシーンとは?

カンボジアに限らず、発展途上国の農村地帯出身の技能実習生、特定技能外国人の皆さんには共通することかもしれないが、同国では日本人が嫌がる鶏の処理を日常的に行っているらしい。担当者さんのお話の趣旨は以下。



「ひと昔前の日本ならそんな作業もいとわない労働者がたくさん居ただろうが、経済が発達し切った今の日本では屠殺に携われる人材は限られている。カンボジアから来る若者は「鶏を絞める」「血抜きする」という行為を難なくやってのける。さらに、仏教徒が多く目上の人を敬う文化と自己主張をあまりしない性格で日本人の現場に適正があると見込まれる。」

カンボジアは識字率が低く、クレペリン検査の結果が著しく低いことにも現れている(ASEAN地域の中で一番低いといわれている)。例えば、これから活況が見込まれているドライバー業界では、カンボジア人労働者の雇用は厳しいだろう。



他にも
・クメール語が日本語と発音が近く、日本語の発音がきれいに聞こえる
・識字率が低いことに起因しているのか、数を数えるのが苦手な印象
→商品の数も30以上は数えられない人が多いのでそうした業務を任せないようにしている
とのことだった。

労働人口減少の問題で、特に一次産業にまつわる業種では、外国人労働者の活用に本腰を入れる企業が増えてきた。以前の記事でもご紹介しているが、国によっておおよその性格(国民性)があり、そうした特徴を知り、適材適所で人材を活用していくことが安定的な雇用につながると思われる。また、彼、彼女らの文化を知ることも同様だ。

海外人材タイムスでは、外国人労働者雇用におけるハウツー記事だけでなく、外国人と呼ばれる人々にまつわるエトセトラについても多く取り上げてきた。それは異文化やそうした価値観を紹介することで、外国人に対して「必要以上に」「特別な」配慮をせよということではなく、互いに理解を深め、異文化を尊重する意識の向上を目的とし、さらには雇用現場で的確な支援をすることで、自社の発展に貢献してもらえる人材を育成できるという一種の事例紹介なのである。

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「働くことは生きること」これは世界共通、人間誰しもが求める普遍的価値観だろう。現代社会では、生活費を稼ぐことだけが働く意味ではなくなっている。

私たちは、誰が、どこの国で就労しようとも、仕事を通して対価を得るだけでなく、自己成長や生きる意味、人生の楽しみを見出せる、それが仕事=働く理由であってほしいと願ってやまない。






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