株式会社イクタツで働く外国人労働者の素顔に迫る社員インタビュー。今回は、食品工場で働くインドネシア出身のプトリさんにお話を伺います。



プトリ　ウィジャヤンティ　アグスティナ（PUTRI WIJAYANTI AGUSTINA）さん
インドネシア ブカシ出身　28歳　女性

獣医師を夢見た幼少期。日本での就労経験を持つ姉に「キャリアを積むためにも、日本で働いてみたら？」と背中を押され、23歳で日本へ。特定技能2号取得のため(株)イクタツに転職した彼女が語る、日本での生活を充実させるコツとは？

目次

1. 1.日本で働くことを選んだ私。仕事探しは一苦労？
2. 2.(株)イクタツへの転職！働いてみて思うこと
3. 3.日本での生活は、推し活一色！
4. 4.「外国人労働者」として生きる。働くことは生きること

1.日本で働くことを選んだ私。仕事探しは一苦労？

━━子どもの頃の夢は？
子どもの頃は獣医になりたかったです。我が家では猫を飼っていて、父もオウムやニワトリを飼っているほど動物好きな家族です。近所のアヒルを飼っているお宅にもよく遊びに行っていたので、幼少期から動物に触れる機会が多く、その子たちが病気になったときに診てあげたいなと思っていました。

━━日本で働くきっかけは？
10年程前の話ですが、私の姉が技能実習生として3年間、日本で働いていました。その姉が私に「まだ若いし、日本の方がインドネシアで働くよりも仕事やキャリアアップのチャンスがある」とアドバイスしてくれ、日本で働く決意をしました。でも、元々、高校時代に「ソード・アート・オンライン」や「ハイキュー！！」など日本のアニメを観ていたので日本文化は好きでしたし、安全で住みやすい国であることも理解していたので、思い切った決断というよりは、そうした気持ちが徐々に醸成されていった感じでしたね。

語学面は、来日前にインドネシアの日本語学校に通いましたが、日本映画も好きなので映画を観て学んだところも大きいです。特に「ヒロイン失格」や「四月は君の嘘」といった映画が好きでした。

━━前職の仕事内容は？
以前は、岡山県の弁当・巻き寿司加工工場で働いていました。作業は弁当箱におかずやご飯を盛り付けること、巻き寿司の場合は、ご飯を機械に入れたり、寿司の具材を詰めたりする作業でした。
会社まで距離があり自転車で通っていたんですが、台風が来ても出勤しなければならないのは大変でしたね。



━━仕事を探すにあたり、困ったことはありますか？
FacebookなどSNSを利用して求人情報を探すと、面接合格後に紹介料を要求してくる人が多くいて困りました。また、友人から多くの就職支援機関は就職後にサポートしてくれず、ほったらかしにされてしまうそうで大変だと聞いたことがあります。

その点、私はMintoku Workという無料マッチングサービスを利用して仕事探しをしたので、母国語で仕事の紹介や面接対応をしてもらい、就職後もさまざまなサポートがあり安心でした。

2.(株)イクタツへの転職！働いてみて思うこと

━━なぜ、イクタツさんで働こうと思いましたか？
前職については仕事内容そのものに問題はなかったのですが、技能実習生として既に5年間働いており、特定技能２号のサポートがある会社を探していました。その際、友人の勧めでMintoku Workを知り、掲載されているたくさんの求人情報を見ていく中でイクタツさんのことを知りました。千葉県はけっこう遠いんだなと思いましたが東京にも近いですし、前職と同じ仕事内容だったので自信もあって応募してみました。

日本で長く働きたいという思いがあるので、イクタツさんが特定技能２号合格ためのサポートをしてくださるのは本当にありがたく思っています。







━━実際に働いてみて、どうですか？
仕事内容は同じでも、会社によってルールや仕事のやり方が違うので、新しいことにチャレンジする実感があり仕事は楽しいです。
難しいのは漢字です。機械の操作周りはすべて漢字表記なので、漢字が読めないと手が止まってしまいます。また、初めての夜勤で生活リズムを整えるのも大変でした。

━━仕事中の楽しみなどありますか？
会社で新しい友達ができたこと、昼食時にお弁当のおかず交換をするのが楽しみです。上司がとても親切で、たくさん話しかけてくださるので日本語の練習にもなるし何より、お話していて楽しいです。

3.日本での生活は、推し活一色！

━━休日にはどんなことをしてるの？
休みの日は部屋の掃除や料理をしていますが、推し活に邁進しています（笑）それから最近は、韓国ドラマにもハマっています。



━━日本／日本人／日本文化（しきたり、風習）で楽しい、いいなと感じるところはありますか？
日本は食事がおいしいです。たとえばお刺身！インドネシアと違って、日本の魚は新鮮だし、海もきれいです。インドネシアは生ものを食べる習慣がないので最初はドキドキしましたが、すごくおいしくて気に入りました。
逆に、台風などの自然災害は怖いです。強風の中、なんとか自転車を漕いで出社したことがありますが、もうあんな経験はしたくないですね。

━━母国の家族、友人はどのぐらいの頻度で連絡を取り合っていますか？ どんな話をしますか？
家族とはほぼ毎日のように連絡をしています。姉がしょっちゅう日本でどう過ごしているか、どんなことがあったのか聞いてくるし、私も家族のことが気になります。両親は、元気でいること、しっかり働いて独立した生活が送れるよう仕事をがんばるようにと言ってくれます。
友達とはSNSでやりとりしていますね。特にKPOPアイドルが好きなので、日本で開催されたコンサートにも何度か行ってきました。



━━日頃の生活の中で、楽しいこと、難しいこと、母国の方がいいと思うことなど教えてください
日本の美しい風景を見に行けたこと、推しの日本ツアーに行けたこと、推し活の結果、多国籍の友人ができたことなど良かったなと思います。ただ、食事面はいくら日本食がおいしいといっても母国の味が恋しくなるので、そうした材料や調味料が手に入らず食べられない点は、やっぱり母国には適わないなと思います。

4.「外国人労働者」として生きる。働くことは生きること

━━将来の夢を教えてください
インドネシアに帰って、韓国のアイドルカフェを作ることが夢です！同じ趣味を持つ人や好きなモノが集まる場所として、楽しい場所を作りたいです。

━━これから日本で働こうとする人たちへのアドバイスは？
やっぱり、日本語の勉強はマストです。これを乗り越えないと仕事ができません。また、日本での生活について想定されることを調べておくことをおすすめします。生活の中で必要な物を事前に準備しておくだけで、生活面だけでなく仕事にも集中できます。それから、趣味を見つけて楽しむこと！楽しみがあれば、仕事もがんばれます。

真面目な話をすると、この数年の経験を経て、安心して仕事ができることが1番だと感じています。職場環境、人間関係が安定していなければ、生活面を楽しむ余裕もないでしょう。仕事という基盤が整っているからこそ、私は今こうして推し活を楽しむことができていますし、日本人だけでなくアメリカ、オーストラリア、韓国、中国、シンガポールと友人の輪を広げ、さまざまな交流活動をエンジョイすることができています。
『働くことは生きること』とよく言われますが、恵まれた環境を与えていただいているイクタツの皆さんをはじめ、関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです！



プトリさん、ありがとうございました。今後益々のグローバルな活躍を期待しています。また、ぜひ将来の夢を叶えてくださいね！


終