【喧嘩に注意】気性荒め?ベトナム人女性と上手に付き合うには
キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件簿Vol.11
生活関連
2024.12.27
これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!
異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。
この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き
「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」
のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。
異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。
この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き
「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」
のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。
キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件ファイルVol.11
【喧嘩に注意】気性荒め?ベトナム人女性と上手に付き合うには
私、伊能ゆりなは外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決、サポートする業務に携わる、いわゆるキャリアアドバイザー。日本で働きたいと願うひとりでも多くの海外の方に、負担のないクリーンな就職環境を提供できるよう日々、さまざまな業務にあたっている。実はこれまでもメンバーとともに珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(これまでの珍事はこちら)からどうぞ)。
ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら私たちの仕事を紹介していきたいと思う。
お弁当投げ合い事件、勃発!
私は、千葉の食品加工工場で働いているアイニ。インドネシア人技能実習生で、日本に来てまだ3か月とちょっと。キャリアアドバイザーのゆりなさんが、日本での生活をサポートしてくれるので、今のところ大した問題もなく平穏に暮らせている。仕事面では、現場担当の吉田さんが時々声をかけてくれる。吉田さんは若かりし頃、輸入業をやっていたそうだ。さて、同じ製造ラインには約10名の技能実習生がいる。国籍はインドネシア、モンゴル、ベトナム、タイ、ミャンマーの人々が数名ずつ、サケ、マグロ、カツオのそれぞれの部門に別れて稼働しており、私はモンゴル人女性のツェツェグさんと、ベトナム人女性のホアさんと3人でサーモンの加工に勤しんでいる。
ある日の昼休み、休憩室に戻ろうとしたところ、モンゴル人のツェツェグさんとベトナム人のホアさんが口論しているシーンに遭遇した。最初は片言の日本語で何か言い合っていたが、次第にホアさんがヒートアップし母国語で大声をあげ、その場にあった弁当をツェツェグさんに投げつけた。母国語なので何を言っているのかは不明だが、明らかに怒っているのはわかる。すると、無視するようにスルーしたツェツェグさんが急に振り返ってホアさんにサンドイッチを投げ返した。辺りはご飯やらおかずやらパンの具材などが飛び散り、悲惨な状況だ。
「どうしよう…」
間に入って喧嘩を止めなければならない。でも、初めて見たホアさんたちの剣幕にすっかり怖気づき、その勇気が出ない。とにかく、誰か呼んでこなければなるまい。確か、作業場を出たとき吉田さんは電話中だった。
「誰か来て…!」
入り口のドアに手を掛けたその時、あちら側からドアが開き吉田さんが現れた。私の慌てた表情に促され入室した彼女は瞬時に異変を察知して、部屋の奥にダッシュした。吉田さんを追いかける私…。
「ちょっ…何してるの!2人ともそこを離れなさい! え、何…?いいから早く!!!」
まだ何か言いたそうなホアさんと、不貞腐れたツェツェグさん。
「あれ、アイニさんは……」
「あ、はい。ここにいます」
振り返る吉田さん。マスク越しにも頬が赤らんでいるのがわかる。
「何があったかわかる?」
「いいえ、私が来たときには…」
「わかりました。ごめんだけど、給湯室からゴミ袋とか…持ってきてもらっていいかな。掃除手伝ってもらえたらうれしい」
申し訳なさそうに指示を出す吉田さんに連れられ、部屋の隅に連行される2人。温和な家庭で育ち、こんな喧嘩に遭遇した経験がない私は今、この中で1番ドキドキしているはずだ。
投げ合ったのが凶器になるような物でなくて良かった…。
後に、事の次第を聞いてみたところ、モンゴル人のツェツェグさんが、コソコソと悪口(?)を言ってきたのに腹が立ったベトナム人のホアさんがカッとなり、口論&ご飯の投げ合いになってしまったということだった。
ベトナム人女性の性格は?雇用時の注意点
翌日。私、伊能ゆりなが企業訪問に伺ったこの日、事前に担当の吉田さんから『前述の騒動でアイニさんがホアさんを怖がっているので製造ラインを変えようと思う』という相談を受けていた。アイニさん自身に話を聞いてみると、彼女自身もそれを望んでいた。
吉田さんは極力、会話が弾むよう男女で配置分けしていたらしい。確かにそうした配慮も一理あるが、これまでの経験上、男女というより個人の性格で判断する方が、後に揉め事が起きにくいように思う。
例えばベトナム人女性は、シャイで恥ずかしがり屋、でも、打ち解ければ明るく朗らかな方が多い印象だ。ただ、関係性ができあがれば気が強くはっきりと自己主張するタイプの女性が多く、すぐにカッとなってしまうため、女性同士のトラブルは多め…。
だからといって、雇用が難しいわけではなく、真面目で勤勉な性格、仕事や人付き合いにおいて誠実な人柄なので、面接時に性格を見極め、過去にトラブルはないか(あれば詳細をヒアリングする)など、丁寧に話を聞き、適材適所の配置を心がけると良い。
逆にベトナム人男性は、穏やかでレディーファースト上手。いつも落ち着いていて、あまり怒ることがない性格の彼らは、女性の社会進出が盛んなベトナムで、捉えようによっては、女性の尻に敷かれる存在といえるのかもしれない。過去に輸入業の経験がある吉田さんは、ベトナム人男性とよくやりとりをしていたので、ベトナム人は男女問わず優しい性格と思い込んでいたそうだ。
ただ、深く関わってみなければ人間関係がうまくいくかどうかわからないのは、日本人も外国人も同じだ。国による傾向はあるにせよ「〇〇人だから」と一括りにせず、個々人に向き合ってみることが、異文化理解の第一歩といえよう。
終
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団塊の世代にあたる800万人全員が後期高齢者となる「2025年問題」を目前にした今、超高齢化社会で人材不足大国となる日本で、企業が目指すべきは「外国人活用」だ。外国人の労働環境やコミュニケーションの壁を克服し、企業の成長へと導くための方法を伝授する。
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