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case1-2価値観的にあり得ない
【私有地で家庭菜園?! ━他人の土地に勝手に植えてはいけません!】

生活関連

2023.12.01

合理的にあり得ない
~キャリアアドバイザー青山智香の解明~第2話

ニホンノモノ、タカイネ!

私はインドネシア人技能実習生で名前はダリヤ、25歳。

母国であるインドネシア共和国は何千もの火山島からなる東南アジアの国のひとつで、首都ジャカルタは多様なビル群がひしめき合う経済大都市。世界で最も多い17,000以上の島を持ち、約300もの民族が暮らす多民族国家。

国土面積は日本の5倍ほど、人口は世界第4位という、実は勢力強めの国(笑)。ジャカルタの最低賃金はこの10年余りで4倍以上の伸びを見せ、貧困率だと日本の方が高いという日本人も驚く、同じアジアの島国なのである。



とはいえ、経済格差は激しく物価的には2023年10月時点のレートで、コーラ1.5Lが15,400ルピア、日本円にして約146円。
コカ・コーラ1.5Lの日本の定価が380円なので、おおよそ半額以下というまだまだ地域による賃金、教育格差のある国であることも併せてお伝えしておきたい。

一方、工業地帯が立ち並ぶここ茨城県××市××町は、ちょうど県央にある町。



茨城県と言えば、民間調査会社〔ブランド総合研究所〕(東京)の2023年都道府県魅力度ランキングで2年ぶりに最下位の47位。ちなみに去年は46位で今年、過去15年で12度目の最下位になってしまったと、ある意味話題の県である。

そんな不名誉なレッテルを張られながらも、耕地率全国1位、農業産出額全国3位という全国有数の農業県であり、温和な気候と広大で平坦な大地で育ったメロンやピーマン、れんこんなど、全国第1位の産出額を誇る品目が数多くある全国有数の農業県なのである。

そんな茨城県の企業で働くことになった技能実習生の私は、このところの日本の値上げラッシュに頭を悩ませている。



そもそも、インドネシアと比べてモノの値段がとにかく高い!!
せっかく稼いだお金も、食費や光熱費なんかであっという間に消えていく。さらに、もっぱらの悩みは近隣にあまり遊べる場所がなく、休日に何もすることがないことだ。来日当初は日本での生活や仕事に慣れるのに精一杯だったが、最近は手持無沙汰感が否めない…、そんな毎日を過ごしている。

「家族はインドネシアだし、同じ寮の同僚と仲良くするようなキャラでもないし、何かないかしら」

そんなことを考えながら、今日も近くのホームセンターにやって来た。
最近は、スーパーやホームセンターでウィンドウショッピングする時間が多くなっている。必要な食材や雑貨だけでなく、ぐるりと店内を歩き回っていると、新たな発見もあって案外楽しい時間が過ごせるからだ。

「そういえば、ここ、野菜の種が売ってあったっけ」



足を伸ばして、外の展示スペースを覗くと、種だけでなく苗や植木、スコップや肥料などの園芸用品がたくさん並んでいた。ふと、脳裏に自宅アパートの裏に広がる更地と奥に広がるセイタカアワダチソウの大群がよぎった。

「あれ、あそこって、あんなに広い庭があるのに、誰も使ってないよな?」

窓辺からいつも見下ろしているあの場所。特段、誰かの手が入っているようにも見えず、かと言って放置するには勿体ない日当たりの良いスペース。このあたり一帯は住宅街となっているが、ちょっと行けば田畑もあり、水はけの良さそうな土をしている。

「この種や苗を植えて野菜を栽培したら、食費が浮いて、浮いたお金は家族への送金に回せるんじゃないかしら」

思考が一気に加速する。

安く、たくさんの野菜が穫れたら、みんなに配れるかもしれない。なんせ母国では家庭菜園は当たり前。おまけに、広大な農地を持つ親戚のおかげで土の作り方も肥料の使い方も知っている。誰の手を借りずとも自分ひとりで、栽培から収穫までやりたいようにできる。

「休日の暇つぶしにもってこいだわ♪」

その日、私は、オクラ、レタス、ナス、トマト、キュウリ、ジャガイモなどの種や苗を買った。




─この時の私は、数か月後にあんなことが起きるとは予想だにしなかった。

つづく

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