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Case3-1 法律的にあり得ない
【あんた、そこに愛はあるんか? ━技能実習生制度の闇に迫る】

生活関連

2024.02.02

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き、

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

合理的にあり得ない
~キャリアアドバイザー青山智香の解明~第1話

技能実習生制度

ボクの名前はベトナム人技能実習生のマオ。来日したてのボクには多額の借金がある。



驚くなかれ。技能実習生の多くは、送り出し機関から、おおよそ20~100万円の借金をして入国している。

この事実を知らない方のために簡単に説明すると、制度上、技能実習生は来日前に送り出し機関に登録し一定期間研修を受ける必要がある。国籍にもよるが、ほとんどの技能実習生はその手数料を借金して来日している。
ちなみに、入国在留管理庁の 2021 年 12 月~2022 年 4 月に実施した調査 によると、対象実習生 の 約55%が母国で借金をしており、ベトナムやカンボジアでは特に割合が高いという。



「技術の移転」を目的とし、1993年にスタートした技能実習制度。
日本の企業で必要な技術を学び、帰国後、その技術を生かして母国の経済発展に役立てる国際貢献を目的としたものだったが、昨今は実習生の借金問題が問題となり、2023年11月30日に今の技能実習制度を廃止するとした最終報告書がまとめられ、人材の確保と育成を目的とする新たな制度として「育成就労制度」とする案が浮上している。
各国の送り出し機関が徴収する費用の内訳は不透明で、一部がリベートとして日本側(要するにブローカー)に流れているとの指摘や、多くの企業では人手不足を補う労働力として扱われている実態、違法な低賃金の給与設定、長時間労働の強要、暴力やパワハラなどの扱いを受けながら転職できない仕組みであることなども、課題として挙げられているそうだ。

と、まあ、日本における法改正の動きが加速しているのはありがたいのだが、現状のボクはといえばビニール製造工場で勤務しており、不運にも入社数日で閑散期に入ってしまった。面接時の想定より給料は低く、生活と家族への送金で借金の返済は後回しになるばかりだ。



お金を稼ぎたい、生活が少しでも楽になったらいいのに。
誰に相談したらいいだろう。家族か?いや、家族を心配させるのは避けたい。
仲間か?工場長か?でも、工場長も忙しそうで声をかけづらい。

「ああ、もう、誰か助けて…!」

気がつくとボクは隣町までやってきていた。
買い出しにちょっとスーパーまでと、自転車に跨ったところからあまり記憶がない。どうやら目印の看板を見落としてしまったようだ。自分がどこにいるのか調べなければ帰り道すらわからない。

「げっ、ヤバい」

ポケットからケータイを取り出すと、Facebookの通知があった。母国の友達かもしれない。タップするとそこには誰とも知れない名前があった。

「なんだ、また……」

スルーしようとしたつもりが誤って画面を開いてしまった。

「え、これは…??!!」



そこには、今ボクが最も必要としている情報が並んでいた。


つづく

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