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外国人スタッフの受け入れ準備で絶対にやっておくべきこと

外国人スタッフが働きだす前に、雇用主は外国人の就労にまつわる制度やルールをしっかり理解し、それに沿って労働環境を整える必要があります。厚生労働省の『外国人労働者の雇用管理の改善等に関して事業主が適切に対処するための指針』を参考にしながら、受け入れ側が準備するべきことを見てみましょう。

就業前に決定し伝えるべきこと

事業主は内定を出した際に、契約書で以下のようなことを明記してメールや郵送などで伝えます。

  • 業務の内容と賃金
  • 労働時間
  • 就業の場所
  • 契約期間
  • 労働・社会保険関係の法令が適用される事項
  • 渡航費の負担及び住居の提供(住居は雇用主が準備をします)

◇就業前に雇用主が準備すべきこと

  • 住居の確保
  • 雇用保険、労災保険、健康保険および厚生年金保険の適用
  • 事業主は、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金について外法令で何が義務付けられているのか、給付はどのように行われるのかなどを、外国人が理解できるように説明し、必要な手続きを怠らないよう注意しましょう。

  • 会社の就業規則の準備(可能なら日本語以外でも)

職場での準備

安全性の確保

職場の安全の確保は雇用主にとって大切な義務の1つです。

安全衛生に関する研修では、ツールやイラストなどを用いて、外国人がわかる方法で説明を。特に、外国人労働者が使用することになる機械設備や安全装置、保護具の使用方法などについては理解してもらうまで、しっかり研修などを行う必要があります。

また、労働災害や突発的な事故を防止するためにも、安全性の観点から必須の日本語や合図は必ず習得しておくべきです。イラストを多用したり、標識や掲示物で日本語・母国語・英語を併記したりするなどの工夫を。

体制づくり

来日したばかりの技能実習生のほとんどは日本語ができません。雇用主や上司が業務に必要なことを教えてもなかなか理解してもらえないかもしれませんが、次のようなことをやってみるといいかもしれません。

  • カリキュラムを組み、定期的に研修などを行う
  • 日々の業務の中で同僚や上司が教える体制を整えてお
  • 教育係を決める

教育係が決まることで、研修のみならず実習中の動きも把握できるようになり、実習生も「困った時に尋ねる人」が明確になることで働きやすくなります。

異文化コミュニケーションの第一歩

外国人スタッフが来ることは事前に職場で共有しておきましょう。特に、宗教面で準備を整えておくことが大切です。就業時間中に礼拝したり、食事制限があったり、宗教によって異なることがたくさんあるので、受け入れ側はきちんと勉強して、相手の文化を尊重しましょう。これが、異なる国で生まれ育った相手を理解するための第一歩です。

外国人材を受け入れるにあたり、さまざま準備がありますが、みんなが気持ちよく働くことができる職場づくりを目指してくださいね。

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