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タイで約30年の実績を持つ会社が始めた、タイ→日本企業への高度人材紹介サービス タイ人材と日本企業の相性が良い理由を担当者に聞いた!

CONTENTS

  1. 1.日本と切っても切れない関係にあるタイ
  2. 2.優秀で勤勉な人材が多く集まる理由
  3. 3.日本とタイをつなぐ架け橋に
  4. 4.【株式会社アジアンドキュメンタリーズの事例】

タイは日本と130年以上にわたって友好な関係を築いてきた国。日本企業の多くがタイに海外拠点を置いています。日本に来て働くタイ人は他の東南アジア諸国と比べて数こそ多くありませんが、日本企業、日本の風土との相性は抜群だと言われています。労働市場におけるタイ人の魅力について、パーソネルコンサルタント社タイニッポンフェローシップの小林愛可さんに聞きました。

1.日本と切っても切れない関係にあるタイ

東南アジア諸国の中でも、タイは日本企業にとって最も身近な国のひとつです。2020年時点で東南アジアに進出している日系企業は約15000社、その3分の1に当たる約5900社の進出先がタイで圧倒的な1位。2位以下のベトナム、インドネシアに進出している企業数を3倍近く引き離しています。

タイニッポンフェローシップの運営母体であるパーソネルコンサルタント社は、タイに進出する日系企業に現地タイ人材を紹介、労働力にまつわる課題解決を長年にわたってサポートしてきた実績ある会社です。1994年に創業して以来、30年近い中で延べ約9000社の日系企業との取引実績があり、毎月の求職者登録数も1000名を超えるまでに至りました。同社代表の小田原氏は、タイ商工会議所やJETRO(日本貿易振興機構)のセミナーで講演するなど公的機関とのつがなりも深く、タイと日系企業をつなぐ架け橋として期待されています。

一方で、日本国内にある企業から「優秀なタイ人を労働力として雇用したい!」というニーズが以前からありました。そうした声に応えるためのサービスとして生まれたのが、タイニッポンフェローシップです。日本で働きたいタイ人候補者を募り、日本国内の企業に紹介、渡航準備から入国までをトータルにサポートする業務を担います。

「日本企業側からのニーズがあるのはもちろん、日本で働きたい、と望んでいるタイ人もとても多いんです。彼らの中には日本の企業や文化に対する憧れ、尊敬の念があり、日本語教育も盛ん。お父様やお母様が日系企業で働いてきた家庭も少なくありません」と小林さんは語ります。

タイは1960〜1970年代に日本の自動車メーカーなどが進出し、成功を収めてきました。昔から日系企業が身近にあったおかげで、目上の人を敬う姿勢、ビジネスマナーといった日本特有の文化に対する理解度はとても高いそうです。

2.優秀で勤勉な人材が多く集まる理由

近年、タイは教育水準が著しく高くなっており、約半数の若者が大学へと進学している点にも注目したいところです。日本語を専門的に学べる大学も30校ほどあり、日本への留学経験がある人も増えています。日本語、タイ語だけでなく英語などマルチリンガルを使いこなす人も少なくありません。こうしたタイ国内の環境が、日本で働く上でも有利だと強調します。

「大学で日本語を学んだ人たちの多くは、語学力を活かして働きたい、できれば日本に渡り、日本の会社で働きたいと望んでいます。日本文化への理解度が高いこと、日本語や他の言語にも精通していることは、雇用する企業様にとっても大いに有利でしょう。 またタイ人には勤勉な人がとても多い、という印象を持っています。幼い頃から勉強に励んできた習慣、経験が社会人になってからも生かされているのでしょう。当社が人材を紹介した企業様からも『優秀で真面目な人に来てもらえて良かった』という声を多数いただいてきました。私自身、タイで現地スタッフとともに働いていますが、彼らの真面目な働きぶりに日々、刺激を受けています」

日本企業の多くが早い段階からタイに進出し、発展してきた理由に「物流拠点としての有利さ」「外国企業受け入れを推進する国策」といった背景があるのは当然ですが、タイ人の真面目な気質が日本企業の風土と合っていた……という理由もあるに違いありません。タイ出身者が日本に渡航し、就労資格をもって働く際にも同様の効果が期待できます。 小林さんはそうしたタイ人の勤勉さに感心するとともに、日本人に対しても家族的な温かさをもって接してくれる点にも魅力を感じているそうです。

3.日本とタイをつなぐ架け橋に

ところで、それほど勤勉で優秀な人材なら、日本以外の国でも十分通用しそうです。タイ国内は経済発展が目覚ましく、労働市場も売り手市場。就職先には困りません。さらに収入面だけで選ぶなら、欧米などで働く選択肢もあります。それでも多くのタイ人が日本で働きたいと思っているのは何故でしょうか?

「それはひとえに、日本が好き、という彼らの心情に支えられていると感じています。前述のとおり、タイには日系企業が多数あり、タイ国内の経済発展、特に製造業の発展に寄与してきた歴史があります。彼らはそうした日本の実績を高く評価し、尊敬の念を抱いてくれています。

またアニメなどポップカルチャーの影響で日本を好きになった、という若者も少なくありません。彼らの思いと日本の企業をつなぎ、双方の願いを叶える、ともに成長していただくことが私の使命だと感じています」

全般的に労働力の確保が難しくなりつつある中で、日本語を学べる大学と強いつながりをもっていることがパーソネルコンサルタント社の大きな強み、と小林さんは語ります。大学の授業として日系企業で働くためのセミナーを開催したり、キャリアアドバイスを行ったりすることで学生との関係性を深め、彼らが就職する際にもバックアップする役割を果たしているそうです。現地で長年にわたり、人材紹介を行ってきた企業ならではのアドバンテージと言えるでしょう。

今年は100人のタイ人求職者を日本企業へと送り出すのが目標! と意気込む小林さん。求職者と必ず面接し、履歴書に加えて日本語による推薦文を添付するなど、親身になった対応も取引先から高く評価されています。人口減少や少子高齢化が進み、国内で優秀な人材を確保するのがますます厳しくなっている日本。タイから日本に夢を抱いてやって来る人材が、日本経済の救世主となってくれるかもしれません。

パーソネルコンサルタント社タイニッポンフェローシップ お問い合わせ


4.【株式会社アジアンドキュメンタリーズの事例】

最後に、実際にパーソネルコンサルタント社タイニッポンフェローシップを通じて人材を紹介してもらい、会社の成長につながった成功事例を紹介します。株式会社アジアンドキュメンタリーズ・代表の伴野智さん、同社で働いているインターリット・パナサさんにご協力いただきました。

Q.御社はどんな事業を営んでいる会社ですか?
伴野さん:アジアをテーマにしたドキュメンタリー映画を世界中から買い付け、動画配信するサービスを展開しています。インターネット上での配信がメインですが、作品によっては劇場で上映したり、教材として学校で上映したり、といったことも行っています。

その他に、自社での映像製作も請け負っています。動画配信と映像製作の2本立てですね。


Q.タイ人材を採用しようと思った動機は何でしたか?
伴野さん:当社は創業以来、私ともう一名のスタッフで運営してきたのですが、アジアのドキュメンタリー映画を扱う会社なので第一号の社員はやはり日本以外のアジア出身者から採用したい、と思っていました。日本人だけでなく、アジア人全体でビジネスを盛り上げていきたい、という当社のスタンスですね。タイ出身者でなければならなかった理由は特にないのですが、私がタイに親近感を持っていたこと、タイが親日国家であることが主な理由です。


Q. タイニッポンフェローシップを知ったのは何がきっかけでしたか?
伴野さん:ごく普通にホームページを見て知りました。採用するかどうかはまだ分からないけれど、まずは相談してみよう、と気軽に電話したのを覚えています。


Q:どのような人材を希望されたのですか?
伴野さん:ドキュメンタリー映画を海外から買い付ける、というのが主な業務なので、語学堪能なだけでなく、社会問題全般に対して興味を持ってくれる人、外国文化に対する理解が深い人、といった要望を伝えさせてもらいました。


Q.パナサさんは、どのような業務を担当していますか?
伴野さん:国際業務が担当ということになっていますが、3人しかいない会社なので、さまざまな業務をこなしてもらわなければなりません。海外の映画会社との交渉、買い付けから広報、取材対応、映像製作のアシスタント的な役割まで、マルチに活躍してもらっています。


Q.パナサさんは日本に来る以前、タイでは何をされていたのですか?
パナサさん:日本の大学に留学して学んだ後、日系企業とタイ企業の合弁会社で働いていました。タイに本社のあるメディア系の会社です。


Q.なぜ日本の会社で働きたいと思ったのですか?
パナサさん:これまで長く日本語を学んできたので、タイにいるよりも日本で働いた方が日本語を話す機会が増える、日本の会社とタイの会社の違いをもっと深く知りたいと思い、渡航を決意しました。兄がメディア系の仕事をしていたことも、今の会社に興味をもった理由のひとつです。


Q.実際に採用してみて、パナサさんの仕事ぶりはいかがですか?
伴野さん:入社からまだ数カ月ですが、既に大活躍してくれています! 既に彼女なしでは会社が回らないほどです。たとえば「ダック・アカデミー」というタイ・フランスの合作映画は彼女が選び、買い付けてくれた作品なのですが、X(旧:Twitter)で予告編を公開したところ8.8万個の「いいね」が付くほど注目されました。まさに期待を大きく上回る成果です。


Q. タイニッポンフェローシップの第一印象はいかがでしたか?
伴野さん:初期の段階から優秀な候補者をたくさん紹介していただき、とても驚きました。まずは相談だけの軽い気持ちだったのですが、そのことで当社の心にも火が点いた、というところです。あまりにも多くの候補者がいて、選考に苦労したのは嬉しい悲鳴です。


Q. タイニッポンフェローシップを利用して良かったことは何でしょうか?
伴野さん:採用枠1名という小規模の募集にも懇切丁寧にご対応いただけたこと、応募書類や学歴だけで選ぶのではなく、小林さんが直接面談した上で選考していることがよく分かる人選に感心しました。人材紹介会社と求職者の信頼関係がしっかり築かれていなければ、このような人選はできません。そうした関係性があるからこそ、優秀な人材が多く集まり、日本の会社からも高く評価されているのだな、と感じました。

■今回の取材に協力してくれた方(敬称略)

PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (THAILAND) CO., LTD.

海外人材紹介部門 : THAI NIPPON FELLOWSHIP RECRUITMENT CO.,LTD.

General Manager 小林 愛可

https://teachme.jp/88343/manuals/14875932

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