水産に関わる人口の10%以上は外国人!技能実習生も大活躍の漁業分野の採用ポイント
2021.01.30

技能実習生・漁業分野での面接のポイント
漁業分野においては「体力」は大きな選考ポイントに
漁業分野は近年、若者が新しく参入しないため高齢化が著しく進んでいる分野の一つです。漁に出ると場合によっては何日も船で生活をしたり、網を引く・大量の魚を運ぶということも含め、大変体力を要する仕事のため、採用の際には「体力がある」ことは非常に大きな条件の一つです。
監理団体に求人を依頼し現地の送り出し機関で選考を絞ってもらう際に、体力テストを行なってもらうこともできます。書類選考と合わせて選考ポイントの一つに体力テストを組み込むことをお勧めしましす。
面接で必ず聞くべき3つのこと
1.帰国後に、漁業経験を活かせる環境はありますか?日本で得た経験を、具体的にどのように将来にいかしたいですか?
漁業は天候が厳しい時にも24時間以上船に乗っていたりと、非常に過酷です。だからこそ帰国後の目的がないと、辛いと感じた時に途中でやめたり、失踪したりする原因になるため聞いておく必要がありま。
2.学生時代に打ち込んだことや 今までで1番がんばったと思うことは何ですか?
長く一つのスポーツに打ち込んでいたり農業や漁業などの家業を手伝ったり、という経験があると、辛く感じた時にどういう対応をするかが垣間見えます。
3.仲間と過ごす時はどういうポジションになることが多いですか?協調性はある方ですか?
誰かと船で過ごす時間や集団での作業が多いため、協調性は大切な特性です。また自分のことをリーダー格と自覚しているのか、あるいは人を支えるのが得意と自覚しているのかなども大事なポイントです。
漁業分野で技能実習生を採用するメリット・デメリット
メリット:高齢化が進む漁業に若い風を
1998年に27万7,000人だった漁業分野での就業者数が、2017年には半数近くの15万3,000人まで減少し、人手不足が深刻となっています。2017年からは漁業・養殖業分野、水産加工業分野での作業が技能実習で認められるようになりました。実習生は人手不足を実習という形で補いつつ、現場で技能を身につけ、母国の経済発展を担っていく人材となるでしょう。
漁業分野では雇われ就業者の2割が65歳以上です。熟練の就業者の中に、体力のある若者が来ることで、高齢化した漁業の分野に若い風を吹き込むことができます。
出典:水産庁「新たな外国人材受入れ制度に係る制度説明会(漁業分野)」
デメリット:日本語が分からない実習生も多い
漁業分野での人材の日本語能力の水準としては「日本語能力試験4級(N4)」とされています。実際は面接の段階で日本語レベルを求められておらず、座学での日本語の講習は行われますが、日常会話が難しい実習生が多いのが現実です。船上での作業が主となる漁業分野では、小さなミスが大きな事故につながることがあります。高齢者や地方出身者が多いこともありますで、咄嗟に発する方言についても、教育していくことが必要でしょう。
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