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外国人英語教師の採用ガイド|メリットからビザや給与相場まで

英語教育の強化に欠かせないのが外国人講師の採用です。ネイティブならではの教育的メリットと、学校や民間といった働く場所によって異なるビザ取得条件を解説します。給与相場やマネジメント手法も紹介し、初めての外国人採用を実務的にサポートします。

グローバル化や教育改革に伴い、教育現場や企業研修において「外国人の英語の先生」への需要が急増しています。

しかし、採用担当者にとって、日本人講師との費用対効果の違いや、複雑な在留資格の要件は大きな懸念材料です。

本記事では、外国人英語教師を採用する具体的なメリットを提示した上で、働く場所によって異なるビザ手続き、給与相場、定着のためのポイントを体系的に解説します。

CONTENTS

1. 日本で外国人英語教師の需要が高まる背景

日本で英語教師の需要が高まっている理由や社会的な背景を解説します。あわせて、外国人英語教師の必要性や、日本人に求められる英語力・異文化理解の変化についても整理します。

1.1 教育改革とグローバル化による採用ニーズの急増

文部科学省の「第4期教育振興基本計画」や新学習指導要領に基づき、英語教育は「知識偏重」から「実践重視」へ変化しています(参考:教育振興基本計画:文部科学省)。

デジタル教科書の本格導入により音声指導の重要性が増すほか、英検などの外部検定の活用やスピーキング能力の重視など、実践型の英語力育成が求められる傾向にあります。

担任教師の負担軽減およびネイティブの発音指導強化のためには、ALTや外国人講師とのチームティーチングが不可欠です。

1.2 オンライン英会話の普及と対面指導の再評価

コロナ禍を経てオンライン英会話は広く定着しましたが、学校現場や英語スクールでは、空気感の共有やきめ細かな指導が可能な「対面指導」の価値があらためて評価されています。

オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド活用が進む中で、常駐型外国人講師の役割も変化しています。

2. 外国人英語教師を採用する3つのメリット

外国人英語教師を採用することで得られる主なメリットを、3つの視点から紹介します。

2.1 異文化交流によるコミュニケーション能力の向上

言葉が通じにくい相手に対し、ジェスチャーや表情を使って伝えようとする姿勢が生まれ、「グローバルマインドセット」の醸成につながります。結果として、外国人に対する心理的なハードルが下がり、多様性への適応力も高まります。

2.2 生きた英語と発音の習得

文法知識だけでなく、ネイティブ特有の自然な言い回しやスピード、リズム、発音を直接肌で感じ取ることができます。教科書英語ではない「本場の英語」に触れることで、実践的なリスニング力やスピーキング力が養われます。

2.3 「英語が通じた」成功体験による学習意欲の向上

自身の英語が外国人に伝わったときの喜びは、学習者のモチベーションを大きく向上させます。授業や研修の場が「勉強」から「コミュニケーションの実践」へと変化し、生徒や社員の主体的な参加が促されます。

3. 外国人が英語教師として働ける仕事の種類

外国人英語教師として日本で従事できる仕事の種類や、必要な資格・免許について解説します。

3.1 ALT(ASSISTANT LANGUAGE TEACHER)

Assistant Language Teacher(ALT)とは、外国語を母国語とする外国人指導助手のことです。日本の小中高等学校で、特に英語の授業において、補助教員として働くことができます。

教員免許は不要ですが、大学卒業程度の学歴と就労ビザが必要です。

3.2 教育機関の英語教師

日本の教育機関で英語教員として働くには、英語の教員免許が必要です。

外国人が日本で教員免許を取得するには、以下の要件を満たす必要があります。

  •   ● 大学の教育学部卒業以上の学位を取得していること
  •   ● 日本語能力試験(JLPT)でN1レベル以上の日本語能力があること
  •   ● 教育実習と一定期間の教育実務経験があること
  •   ● 教員免許取得に必要な英語科目を履修し、単位を取得していること

3.3 民間の英語講師

外国語学校、英会話スクール・教室、ビジネススクール、派遣先企業、カルチャースクールなどで、外国人英語教師として働くことができます。特別な資格は不要です。

就労ビザは、「技術・人文知識・国際業務」が該当します。また、日本人配偶者を持つ場合は「配偶者ビザ」で働くことも可能です。さらに、「留学」や「家族滞在」の在留資格を持つ外国人は、英語講師としてアルバイトで勤務することもできます。

4. 海外で取得した教員免許の日本における扱い

海外の教員免許を持つ人材は即戦力として期待できる一方、日本の学校制度では正規雇用にあたって一定の法的ハードルがあります。その基本的な考え方と、対応策として活用される「特別免許状」について解説します。

4.1 日本の教員免許法にもとづく授業実施の制限

日本の学校(一条校)において、正規の「教諭」として授業や評価を行うには、日本の教員免許が必須です(参考:第6条 (学校教育):文部科学省)。

海外免許のみの場合は、インターナショナルスクール等を除き、日本人教員の管理下で補助を行うALTなどに役割が限定されます。

4.2 即戦力採用を可能にする特別免許状制度の概要

優れた知識や経験を持つ人材に対しては、都道府県教育委員会の検定を経て授与される「特別免許状」という制度があります(参考:学校における外部専門人材の活用について(特別免許状及び特別非常勤講師制度):文部科学省)。

大学での単位修得は不要ですが、採用予定校からの推薦や、教育委員会による人物・学力の検定が必要です。

4.3 特別免許状活用による正規教員化のメリット

この制度を活用することで、補助教員(ALT)ではなく、単独で授業を運営できる「正規教員」として即戦力を採用できます。

また、「本国で教師だったが日本では資格がない」という優秀な人材を惹きつける採用戦略としても有効です。

5. 英語教師以外に外国人がスキルを活かせる職種例

採用時に、外国人が応募する可能性のある職種を把握しておくことは、適切な給与設定や採用後のキャリアパスを検討するうえで非常に重要です。外国人が英語教師以外の職種で活躍できる具体例を紹介します。

5.1 旅行代理店のスタッフ

海外旅行の予約手配や問い合わせ対応など、語学力を活かしたカウンター業務や事務に従事します。顧客の要望を汲み取る高いコミュニケーション能力も求められます。

5.2 ホテルスタッフ

訪日外国人客が増加している日本では、観光地のホテルで英語ができるスタッフを募集しているところもあります。フロント業務や案内係として英語でのサービス対応ができると、ホテルのサービス向上に貢献できるとともに、高いホスピタリティや予測不能な事態への対応力も養われます。

5.3 ITエンジニア

海外案件やオフショア開発に携わるITエンジニアは、外国人とのコミュニケーションが必要となるため、英語が母国語のエンジニアにも需要があります。

5.4 外資系企業のスタッフ

外国人が多く働く外資系企業では、母国語を使って働くことが可能です。多様な文化背景を持つ同僚との協働を通じて、英語力だけでなく異文化理解も深まり、組織内での調整能力も向上します。

5.5 通訳・翻訳者

会議通訳、ビジネス通訳、エンターテインメント通訳、通訳ガイド、コミュニティ通訳、ボランティア通訳、実務翻訳、文芸翻訳、映像翻訳など、業務内容は多岐にわたり、高度な英語力が求められます。

5.6 国際・経営コンサルタント

企業の海外進出支援や経営課題の解決を行う専門職です。論理的思考力やプレゼンテーション能力が高く、経営視点での貢献が期待されます。

6. 外国人英語教師が取得する在留資格

外国人英語教師が日本で働くために必要な在留資格や、資格ごとに従事できる業務内容について解説します。

6.1 在留資格「教育」

小学校・中学校・高等学校・大学・専門学校などの教育機関で勤務する場合に必要となる在留資格です。

主な要件は以下のとおりです。

  •   ● 外国語を教える場合:当該外国語による教育を12年以上受けていること
  •   ● 外国語以外の科目を教える場合:教育機関において、当該科目の教育に5年以上従事した実務経験があること

さらに、次のいずれかを満たす必要があります。

  •   ● 大学卒業または同等の教育を受けていること
  •   ● 従事する教育に関連する教員免許を有していること
  •   ● 専門課程を修了していること

加えて、日本人と同等額以上の報酬を受け取ることも条件とされています。

6.2 在留資格「技術・人文知識・国際業務」

民間の英語学校や英会話教室などで勤務する場合に必要な在留資格です。指導言語によって、該当する区分が異なります。

  •   ● 母国語で指導する場合:国際業務
  •   ● 母国語以外で指導する場合:人文知識

それぞれの主な要件は以下のとおりです。

  •   ● 国際業務:3年以上の実務経験(大学卒業者は免除)
  •   ● 人文知識:大学卒業・専修学校修了・または10年以上の実務経験のいずれか

いずれの場合も、日本人と同等額以上の報酬が支払われることが求められます。

6.3 在留資格「留学生」「家族滞在」

アルバイトとして雇用する場合に該当します。資格外活動許可が必要で、労働時間は1週間28時間以内です。

7. 外国人英語教師の給与相場と契約形態

採用計画を立てるうえで重要となる「給与」と「契約形態」について解説します。あらかじめ相場を把握しておくことで、適切な待遇を提示しやすくなり、採用後のミスマッチ防止にもつながります。

7.1 雇用形態ごとの年収目安

  •   ● 正社員:月給25万〜35万円(年収350万〜450万円)。スクール運営やマネジメント業務を含む場合の相場です。
  •   ● 契約社員:月給20万〜30万円。授業コマ数に応じた契約や1年更新の有期雇用が一般的です。
  •   ● パート・アルバイト:時給1,500円〜3,000円。資格や経験年数により幅があります。

参考:
よくある質問 – JETプログラム
日本での株式会社イーオン-教師・講師の給与 | Indeed (インディード)
日本での株式会社ECC-英語講師の給与 | Indeed (インディード)

7.2 見落としがちな採用コストと福利厚生

給与以外にも、ビザ申請費用(行政書士報酬)、渡航費、住居初期費用サポートなどがかかります。社会保険加入義務や帰国時の航空券支給なども含め、総人件費で試算するとよいでしょう。

※詳細は外国人の雇用にかかる費用はどれくらい?採用コストを抑える方法も紹介をご覧ください。

8. 失敗しない外国人英語教師の採用と定着マネジメント

採用して終わりではなく、長く活躍してもらうためには、採用後のマネジメントが重要です。文化的ギャップや指導力不足によるトラブルを未然に防ぎ、スムーズな定着を目指すポイントを解説します。

8.1 採用基準は英語力よりも指導力と人柄

「ネイティブなら誰でも教えられる」というのは誤解です。母国語だからこそ文法の説明が難しい場合もあります。そのため、選考プロセスに「模擬授業」を組み込み、実際の指導スキルや生徒への接し方を確認することをおすすめします。

8.2 文化の違いによるトラブルを防ぐ契約書とルール

時間感覚の違いや服装規定、授業準備の労働時間扱いなど、トラブルになりやすい項目は契約書で明確化するとよいでしょう。また、入社直後には、日本のビジネスマナーやスクールの指導方針について徹底した研修を行っておくと安心です。

8.3 キャリアパスの提示による長期定着の促進

ヘッドティーチャー、トレーナー、教材開発など、将来的なキャリアパスが見えない場合は早期離職につながりやすくなります。定期的な評価面談や昇給制度、スキルアップ支援などを通じて、モチベーションを維持できる仕組みづくりを検討してみてください。

8.4 採用枠の拡大と柔軟な人員配置による組織活性化

英語の授業だけでなく、部活動や学校行事、翻訳、留学生対応など、活躍できるフィールド(採用枠)を広げてみるのも有効です。また、「日本語能力N1必須」などの過剰な要件を見直し、英語のみで業務が完結できる体制を整えることで、より多くの優秀な人材が応募しやすくなります。

9. まとめ:外国人英語教師の採用成功は専門家への相談が近道

外国人英語教師の採用は教育的メリットが大きい一方で、在留資格などの法的要件と異文化マネジメントの両方をクリアする必要があります。自社だけで判断せず、専門家のサポートを得ることで、リスクを最小限に抑えつつ、質の高い教育サービスを提供しやすくなります。

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