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ベトナム人材採用のメリット・注意点・おすすめの人材紹介サービス

外国人労働者の受け入れが高まる中、特にベトナム人材の採用が注目されています。ベトナム人には親日家も多く、機電系/製造系エンジニアなど、高い技術力を持った人材を採用できるメリットがあり、外国人採用枠の中でも特に人気があります。

そこで本記事では、ベトナム人材採用についてメリットや注意点、採用ポイント、おすすめの人材紹介会社などを解説していきます。

CONTENTS

  1. 1.ベトナム人材採用の現状
  2. 2.ベトナム人材を採用するメリットは?
  3. 3.覚えておきたいベトナム人材採用の注意点
  4. 4.ベトナム人材を採用するときのポイント
  5. 5.ベトナム人材採用にオススメ!な人材紹介サービス
  6. 6.まとめ

1.在日ベトナム人の現状

 

出入国在留管理庁が公開している「在留外国人統計表」の2022年12月末分によると、日本に在留しているベトナム人の総数は48万9312人。在留資格別では最も多くの割合を占めているのが技能実習生や留学生であり、その数は技能実習生と留学生の合計で約61.3%に上ります。「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を所有して働いているベトナム人労働者は約16%です。

技能実習生が日本に在留する目的はスキルを身に付け、祖国に持ちかえること。留学生の目的は勉学に励むことです。いずれも就労そのものが目的ではありません。

そのためベトナム人の人材を正社員として採用するためには、「技術・人文知識・国際業務」や「介護」「永住者」のような、労働時間の規定が日本人と同等である在留資格を持つ人たちを雇用する必要があります。

2.ベトナム人材を採用するメリットとは?

 

ベトナム人材には多くの魅力があります。ベトナム人材を採用するメリットを解説します。

2-1.若手人材を確保しやすい

ベトナム人材を採用する多くの会社が「若さ」をメリットと捉えています。2022年12月末の時点で在留しているベトナム人の約63%が20代。他のアジア勢と比べても圧倒的に若い傾向にあります。さらに24歳以下に絞っても全体の約32%。多くのベトナム人の若者が日本にいることが分かります。

若手の人材が不足する傾向にある日本の企業にとって、健康でやる気にあふれる若者が多いベトナム人材は魅力的と言えるでしょう。

2-2.親日家が多い&勤勉で穏やかな性格の持ち主

儒教(仏教)の教えを大切にするベトナム人は、一般的に勤勉で温厚な性格の持ち主が多いと言われています。心優しく、素朴で真面目な人柄で信仰心があつい国民性は情緒面でも日本人と似た部分が多いため、一緒に働く上でも円滑なコミュニケーションを取りやすいということも大きなメリットと言えそうです。実際にベトナム人を採用した経験のある企業のほとんどが、ベトナム人の誠実さや勤勉さを高く評価しています。

2-3.ITスキルが高い

1998年に小学3年生から英語教育やコンピューター教育を実施するなど、政府主導で学校全体のデジタル化やIT機器を積極的に導入しているベトナム。
中でもソフトウェアに関しては中学からソフトウェアコーディングなど実践的な授業を取り入れていることもあり、年間で約5万人ものIT技術者を輩出しています。もともと伝統工芸が盛んで職人気質な面があり、なおかつ勤勉なためコツコツとした作業も得意としている傾向があります。

そんなベトナム人エンジニアにとって、技術に見合った給料の得られる日本は魅力的に映ります。質の高いITエンジニアを求めている企業にはピッタリです。

3.覚えておきたいベトナム人材採用の注意点

 

ベトナムと日本では、文化や風習、仕事に対する考え方の違いがあります。特性を理解した上で採用する必要があるでしょう。

3-1.仕事への向き合い方が違う

ベトナム人のライフスタイルとして知られているのが昼寝。暑い気候の中で働くのは効率が悪いという考えがあり、ベトナムの企業では昼休みが2時間を超えるというケースも一般的です。そのためベトナムよりもはるかに短い日本企業の休憩時間に戸惑ってしまうベトナム人労働者も少なくありません。

また、ベトナム人は家庭を何よりも大切に考える傾向があるためか、現地の企業では残業をしないことがほとんど。残業が多い企業やサービス残業が常態化している企業は、ベトナム人労働者にとって働きづらい環境になってしまいます。一方で昇給やキャリアアップを重要視しているベトナム人労働者は多いので、採用の際には将来的なキャリアパスを丁寧に説明することが重要になります。

3-2.安全管理の観点がやや乏しい傾向にある

現場からは、「ベトナム人労働者は安全性への配慮がやや低い傾向にある」という声も聞かれます。何事も几帳面な日本人に比べると、安全のために整理整頓や身だしなみを整えるという意識が希薄な人も少なくないようです。

そのため、危険物を扱うことが多い工場や建設現場などでベトナム人労働者を採用する場合は、定期的かつ丁寧に労働安全衛生教育を行い、安心で安全に働ける環境や仕組みを整えることが大切なポイントになります。

3-3.ベトナム人同士の繋がりが強い

ひとりで過ごすより友人と過ごすのを好むことが多いベトナム人は、同じベトナム人同士でコミュニティを形成する傾向があります。そこで活発に情報交換を行うこと、それ自体はデメリットではないのですが、もしも給与や待遇面に不満がある場合は噂や情報がすぐに広がってしまい、モチベーションの低下につながることも。

人事評価制度の公平性を保つなど、できるだけ従業員の不満がたまらないように配慮しましょう。また仲間同士で騒ぎすぎて、他の従業員や近隣住民の迷惑にならないように見守ることも大切です。

4.ベトナム人材を採用するときのポイント

 

ベトナム人材を採用するときにポイントとなる採用方法や雇用方法、在留資格について解説します。

4-1.海外採用? それとも日本採用?

親日家が多くITスキルが高いなど、優秀な人材が多く集まるベトナム人材ですが、日本に在留しているベトナム人を採用するのか? ベトナム現地から採用するのか? でフローが大きく異なります。

ベトナム現地から採用する場合は日本で働くための在留資格が必要なので、まずは勤務予定地を管轄している地方入国管理局へ「在留資格認定証明書」の交付を申請し、その後、ベトナムにいる人材に在留資格認定証明書を郵送。本人がベトナム国内の日本大使館もしくは領事館に持っていくことで在留資格の手続きをしてもらえます。

日本にいるベトナム人材の場合は企業の担当者や行政書士が「在留資格認定証明書」の交付申請を行い、申請後は本人に「在留資格認定証明書」を送付します。

4-2.正社員orアルバイト採用?

正社員などの正規雇用か、それとも派遣採用やアルバイトなどの非正規雇用なのか、雇用形態によって在留資格は異なります。アルバイトの場合は資格外活動許可が必要になるので、事前に用意するようにしましょう。

4-3.在留資格の種類は?

日本で働くベトナム人材の在留資格で多いのは「技能実習(1号~3号)」「留学」そして「技術・人文知識・国際業務」です。その他にも「家族滞在」というケースもあります。

この在留資格の種類によって従事できる業種・業務が異なります。自社の仕事内容によっては、外国人材を採用できないケースもあるので注意しましょう。

また、「技術・人文知識・国際業務」の在留期間は3カ月・1年・3年・5年とあり、初めて申請するタイミングでは1年更新となる場合が多いので、更新時期にも注意しましょう。

5.ベトナム人材採用にオススメ!な人材紹介サービス

 

ここからはベトナム人材を採用するにあたっての、オススメの人材紹介サービスを紹介します。

○asegonia(https://asegonia.com/

ベトナム人の人材に特化した紹介サービスで、日本最大級のベトナム人向け就業・教育・生活情報のポータルサイトLINK-LINEを運営しています。ベトナム国内主要国立・私立大学とのジョブフェアを開催しているのも高評価の理由です。

○日本在住人材紹介/ベトナム在住エンジニア紹介(https://gagr.co.jp/

日本に留学中のベトナム人留学生や日本での就労経験をもつ在日ベトナム人、ベトナム在住のエンジニアを希望する場合にはこちらがオススメ。登録人数2000名以上の日本在住ベトナム人専用求人ウェブサイト「ベトキャリ」を運営し、通訳や営業、カスタマーサービス、 機械系エンジニア、設計、生産管理などの業務ができる人材を紹介しています。

○Bridgers(https://bridgers.asia/lp/general/

海外10カ国19拠点、国内78拠点から30万人以上の国内外にいる外国人求職者データを保有するなど、あらゆる人材が多くそろっているのが魅力の人材紹介サービスです。内定承諾率92%、約3200名以上という紹介実績があり、各国の公的教育機関や自治体との提携、日本語学校の運営により、優秀層を含む幅広い人材の集客力が強みとなっています。

○Jellyfish(https://jellyfish-g.co.jp/

48カ国2万人以上という、外国人材登録者数の多さが魅力。ITエンジニアに特化したデータベースも保有し、さらにバイリンガルのコンサルタントが面接〜採用までをサポートしていることが強みとなっています。

○ジャパンベトナムコンサルティング(http://japanvietnam.co.jp/

建築、システム、産業機械などのエンジニアや高度人材を紹介しています。ベトナム人技能実習生のマネジメント業務をする人材の紹介実績も多数あり、さらに大学との提携で工業大学卒の人材とのつながりがあるのもポイントです。

6.まとめ

親日家で勤勉なベトナム人材の特徴や就労時の資格をうまく理解し、自社にあった人材を見つけ、より良い企業へ成長していきましょう。

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