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ハッピー エコライフ?!
インドネシア人留学生エンリのニッポン見聞録Vol.39

生活関連

2025.09.03

私、伊能あやめは、日本で働きたいと願うひとりでも多くの海外の方に、負担のないクリーンな就職環境を提供できるよう日々、さまざまな業務にあたっている。今回は、我が事業部にやってきたインドネシア人留学生による見聞録をお届けしたい。

インドネシア人留学生エンリのニッポン見聞録
ハッピー エコライフ?

エンリ ファウザン ハビビエさん と アプリリア ヌルマウリさん

 

〜前置き〜

弊社では、インドネシアの名門校であり最も歴史ある日本語教育機関でもある国立パジャジャラン大学日本語学科より、インターン生を受け入れることとなった。学生らは将来、日本での就職を希望している。一方で、企業が海外の優秀な大学生を新卒で採用するメリットは、将来有望なASEAN市場に精通した人材を早期に確保できる点にある。彼、彼女らは高い学習意欲と多言語対応力を持ち、日本文化への理解も深く、異文化環境にも柔軟に対応できるため、グローバル展開を目指す企業にとっては、コストパフォーマンスに優れた戦略的な人材となる。

また、弊社で新たに開発した外国人材採用プラットフォームMintoku messeでは、そうした優秀な新卒の外国人材を求人を出すだけで現地に出向かず採用できる。



Mintoku messeは、ベトナム・インドネシアを中心としたアジアのトップ大学と提携し、
企業と海外人材をつなぐ採用プラットフォームです。日本語力や専門性を備えた理系・文系の学生と、現地に行かずに出会える仕組みを構築。提携大学内での就職相談会やマッチングイベントをMintokuが代行し、企業は求人情報を提供するだけで優秀な人材の確保が可能です。さらに、採用後の住居手配や生活サポートも一貫して対応。
“採って終わり”ではなく、定着と活躍まで見据えたグローバル採用を実現します。





部署間を越え、既にSNSマーケティング部門にて即戦力として活躍中の2人。改めて、今日はエンリ ファウザン ハビビエさん(以下、エンリさん)の見聞録をお届けする。

ゴミ箱のない国、日本

「あやめさん、りょうへいさん、お疲れ様です!」

どこへ出かけていたのだろう。エンリさんが両手にコンビニのビニール袋を提げ、私たちを追いかけてきた。ちなみに、今日一緒にいる“りょうへいさん”は他部署の先輩でご本人曰く「イケオジ」とのこと。

片方の袋にはデスク用の大容量ペットボトルとお弁当、もう片方はお菓子の空袋など…要するに色々なゴミが入っているようだ。

「エンリさん、どうしたの。すごい荷物(笑)」

「あ、はい!あはは。今、外から戻ってきました。ほら、日本は外にいてゴミ箱ないから大変ですよ」

「そうだっけ。ああ、そうね。確かにないかもしれないわ」



「インドネシアでは道の角にも、バス停にも、店の前にもゴミ箱があって、それが当たり前です。『ゴミ箱がなくて、日本人はどうしてるの?』ってずっと疑問でした」

「ふむ。まあ、あると便利だとは思うけど。そもそもそれが普通と思ってたからなんともないよ」

すると、隣でやりとりを聞いていた、りょうへいさんが驚いたようにこちらを見た。

「そうか!あやめさんは何歳だっけ?日本でも、昔は普通にいろんなところにゴミ箱置いてあったんだけど、諸事情で撤去されていったんだよね」

「えー、そうなんですか?!」

今度は私が驚く番だ。エンリさんも興味深そうに聞いている。

「たぶん一番大きいのは、1995年の“地下鉄サリン事件”かな」

「それ、ニュースで見たことあります!私は…まだ生まれてませんけど。なんかすみません…」

「あっ!事件ですね。インドネシアで日本の近代史を勉強した時にちょっと出てきたかもしれません」

「そう。あの時、駅にあったゴミ箱が使われちゃったんだ。不審物を隠す場所として。だから、それ以降は安全のために、駅や公共の場所から撤去されるようになったんだよ」

「うーん…なるほど。でも、日本はすごくきれいな国です。ゴミ箱ないのに、どうしてゴミ落ちてないですか?私はそこが一番驚きました」

「なるほど、それはね——」

私たちはエレベーターに乗り、オフィスのあるフロアへ向かった。

 

来たときよりも美しく

エンリさんはお昼ごはんを、私とりょうへいさんはコーヒーを片手に休憩室の円卓に着座した。改めて先ほどの会話に戻る。

「それはね、日本人は“来たときよりも美しく”って教わるの。保育園の遠足ですら、そう。その場で出てしまったゴミを持ち帰れるようにゴミ袋を持参して、何ならそこらへんに落ちてるゴミがあればそれも拾ったりなんかして、必ず綺麗にして帰るように教育されているのよ」

「へえ、すごい!!!」

エンリさんの箸が止まる。

「でもね、全部が理想通りにはいかないんだ。家庭ゴミを公共のゴミ箱に捨てちゃう人とか、不法投棄とか、そういう問題もあったの。それもあって、ゴミ箱が減ったのもある」

りょうへいさんが、ゴミ箱が撤去されていった問題に再度触れてくれた。



「最近は、マナーの悪い日本人か外国人観光客なのかわからないけど、観光地でのゴミの散乱っぷりがSNSで話題になっているね」

「そうそう。一概には言えないけど、インバウンドの影響があるかもしれないね。実際、インドネシアはどんな感じなの?」

「うーん。インドネシアでは、ゴミ箱あっても、道はけっこう汚いことが多いです。ゴミ箱の“中”じゃなくて“横”に捨てることがありますし…」




「それってやっぱり“ルール”より“意識”なんでしょうね」

「そうだねぇ。僕らが子どもの頃は、案外、日本も汚かったりしたんだけど経済発展していくにつれて街の美化も進んでいったんだよ。日本人の美意識も高まりと、教育と、そのどちらもがこの美しい国、日本を作り上げてきたんだ」

「なるほど」

私もエンリさんと一緒になって深く頷いた。

「でも……。ゴミ箱があるのにゴミが捨てられない国と、ゴミ箱がないのに街がきれいな国があるの、不思議ですね。どちらが良いですか」

「そうね。改めて考えてみると、目の前の状況が当たり前と思っているんだけど、ここに至るまでに色々な背景があるんだものね」

「私、ビニール袋を持つようにします。そうすれば、外でゴミが出て、ゴミ箱を探さなくていいです!お弁当が入ってたこの袋、ゴミ袋にできるようにバッグに入れておきます」

「エンリさん、素晴らしい!」
「誰よりも日本人の心、理解してるよ!」

私とりょうへいさんは思わず拍手した。

そんなわけで今日から “エンリ式ハッピーエコライフ” のはじまり、はじまり〜!パチパチパチ(拍手)


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