外国人労働者に選ばれる日本でありたい
━━日本の「働く」って、日本人でも大変!大事なのは人生における“遊び”
生活関連
2025.04.09

キャムコムグループ(株式会社綜合キャリアオプション)で外国人労働者の皆さんと共に働く日本人スタッフの日常を紐解く社員インタビュー。今回は、企業様に外国人材及び関連サービスのご提案、就業中の外国人の方のサポート業務に励む、松田有里那さんにお話を伺います。
松田有里那さん
北海道 岩見沢市 出身 25歳 女性
4歳でECC(英会話教室)に通い英語を勉強するなど、幼少期から海外に興味を持つ。高校、大学と留学経験し、そのまま永住したいと思ったほど楽しかった海外での生活…。現在は外国人雇用の最前線で奮闘中。
将来は、海外の子どもたちに日本語を教える仕事がしたいと語る松田さん。そんな彼女が思い描く、日本と外国人労働者の未来とは?
目次
採用にお困りの企業様に対して、外国人材(特定技能、技能実習生、技人国など)や外国人材の活用に関するサービスの提案を行っています。新規開拓チームに所属しており、テレアポ、飛び込み訪問に日夜駆け回っています!また、実際に外国の方が入社されるまでのサポート(物件手配、備品搬入、市役所同行)や、就業中のサポート(病院の付き添い)などの対応もしています。
━━海外メンバーと働くにあたり不安はあった?(働く前に抱いていた感情、想像)
外国の方と接するのが大好きなので不安はなく、むしろ楽しみが大きかったですね。ただ、関わるのが英語圏の方ではなくベトナムやインドネシアなどアジア圏の方々で、言語はさっぱり…。なので、コミュニケーション面の不安はありました。
━━海外メンバーと働いてみて課題を感じたことは?(実際に働いてみての感想)
言語の壁、文化の壁を感じることは時々あります。ですがそれ以上に、自分自身の日本語力(説明力)が必要だと感じます。例えば、日本の年金免除の申請やマイナンバー保険証についてなど、彼らには馴染みのない日本の制度の説明は苦労します。…皆さんならなんて説明します?(笑)
━━不安や課題感をどう解消した?
海外メンバーと話す時は常に、ゆっくり話すこと、簡単な日本語に変換して説明するように心がけています。メッセージのやり取りをするときは、絵文字を使ってテキストでは伝わりにくい感情を表すようにしています。
海外の方は仕事よりも自分の生活や趣味を優先しているように感じます。オーストラリアに留学していたとき、私のホストマザーは週に3日ほどしか仕事に行かず、朝も早くないので、出勤前に海に行ったり、カフェに行ったりしていました。
率直に「海外の皆さんは、仕事より私生活を充実させていてストレスフリーなんだな」と思いましたね。週5日、フルタイムで働き、残業までしている日本とは価値観も感覚もライフスタイルも全然違うなと感じました。
━━日本人として、日本/日本人/日本文化(しきたり、風習)について、どう思う?
日本といえば「おもてなし」!接客が親切なところは素晴らしいと感じます。海外の店員さんはかなりぶっきらぼうでレジ打ちも雑です。また、時間通りに公共交通機関が運行していることも、日本人らしい几帳面さの表れで素晴らしいと思います。
逆に、日本語の堅苦しさはいかがなものかと思います。敬語・尊敬語・謙譲語を使い分ける必要がありますし、手紙やはがきを出すときには季語を使うなど、要件一つ伝えるのにも失礼が無いようにと気をもみます。
また、仕事を頑張りすぎなところは、海外を見習っては?と思います。だって、私たち、仕事のために生きてません?(笑)機械や建物に、素材の破損を防ぐために“遊び”があるように、私たち人間も、遊び=ゆとり、余裕がないと壊れてしまいますからね。
━━外国人と付き合ってみた感想は?
留学中に香港の方とお付き合いしていました!びっくりするぐらい尽くしてくれるので、浮気されるとか、嫉妬するとか、日本人女性あるある的な不安に陥ることはないですが、一人で過ごす自由時間もたまにはほしいと考える方には向いてないでしょうね。
それから、就職に対する感覚の違いにも悩まされました。これも国によりけりのようですが、私たち日本人は卒業したら自立するというのがスタンダードな考え方なので、卒業後すぐに働く気がない彼に「私と結婚する気があるならしっかり働けよ!」と思ってしまいました(笑)。
より人手不足が深刻化していくと思います。対策として、シルバー人材、ロボット、外国人…などがあげられると思いますが、シルバー人材は製造工場などでは重労働が多く活用が難しいですし、ロボットもコストや人間にしかできない作業を考えるとなかなか導入に至らないのが現実です。この3つの中では外国人の活用が一番手を伸ばしやすいところかと思います。
ただ外国人労働者から見て、日本の人気は落ちています。
日々、技能実習生、特定技能外国人の方の対応をしていますが、市役所関係の手続きが複雑すぎたり、外国の方には家を貸してくれなかったり、外国の方が日本での生活を始めるにはハードルが高すぎる現状があり、今後、外国の方に選んでもらえるような仕組み作りをしていかないと、人手不足の解消は難しくなってきそうです。
よく話題となる制度面でいえば、昨今、育成就労制度について議論されていますが、企業負担という点で(技能実習生の来日費用を採用する企業側が5割以上負担するという指針により)1人あたり年間50~100万円の費用増加の可能性があること、外国人材に対する日本語教育支援が必要となることが懸念点として挙げられています。また、受入可能職種が90職種から16分野に減少することで、これまで技能実習制度で認められていた多くの職種が対象外となる可能性が高く、特に地方の中小企業にとって深刻な影響が予想されています。
人手不足の現状に照らし合わせて、求人者と求職者の両者がwin-winとなる法整備をしていく必要があると思います。
━━外国人労働者と一緒に働こうとする人たちへのアドバイスは?
外国人労働者の方々とは、ぜひ日本語で積極的にコミュニケーションを取っていただけたらと思います!それが彼らのためにもなりますし、仕事面での成長にもつながります。
それから、外国人だからといって過度に優しくしたり、特別待遇したりする必要はありません。彼らは、そうすればするほどわがままになりますから。日本人社員の皆さんと同じように、普通に接していただければと思います。
最後に…
外国人材の活用は、ぜひキャムコムグループに安心してお任せください。良い人材のご紹介、生活面から仕事面までのサポートなど、外国人雇用で困りがちなさまざまな事案に誠心誠意対応します!
松田さん、ありがとうございました。ぜひ、海外での活躍も期待しています。
キャムコムグループ(株式会社キャムグローバル)では外国人材が活躍するための未来を創造し、企業と人材の成長を支える基盤を提供すべく、仲間を募集中です!興味がある方はぜひ事業内容や採用情報をご覧ください。
終

松田有里那さん
北海道 岩見沢市 出身 25歳 女性
4歳でECC(英会話教室)に通い英語を勉強するなど、幼少期から海外に興味を持つ。高校、大学と留学経験し、そのまま永住したいと思ったほど楽しかった海外での生活…。現在は外国人雇用の最前線で奮闘中。
将来は、海外の子どもたちに日本語を教える仕事がしたいと語る松田さん。そんな彼女が思い描く、日本と外国人労働者の未来とは?
目次
1.海外事業部への配属 「外国人労働者」と働く私たち
━━綜合キャリアオプションで働く松田さんの仕事は?採用にお困りの企業様に対して、外国人材(特定技能、技能実習生、技人国など)や外国人材の活用に関するサービスの提案を行っています。新規開拓チームに所属しており、テレアポ、飛び込み訪問に日夜駆け回っています!また、実際に外国の方が入社されるまでのサポート(物件手配、備品搬入、市役所同行)や、就業中のサポート(病院の付き添い)などの対応もしています。
━━海外メンバーと働くにあたり不安はあった?(働く前に抱いていた感情、想像)
外国の方と接するのが大好きなので不安はなく、むしろ楽しみが大きかったですね。ただ、関わるのが英語圏の方ではなくベトナムやインドネシアなどアジア圏の方々で、言語はさっぱり…。なので、コミュニケーション面の不安はありました。

━━海外メンバーと働いてみて課題を感じたことは?(実際に働いてみての感想)
言語の壁、文化の壁を感じることは時々あります。ですがそれ以上に、自分自身の日本語力(説明力)が必要だと感じます。例えば、日本の年金免除の申請やマイナンバー保険証についてなど、彼らには馴染みのない日本の制度の説明は苦労します。…皆さんならなんて説明します?(笑)
━━不安や課題感をどう解消した?
海外メンバーと話す時は常に、ゆっくり話すこと、簡単な日本語に変換して説明するように心がけています。メッセージのやり取りをするときは、絵文字を使ってテキストでは伝わりにくい感情を表すようにしています。

2.世界の中の日本 「外国」と「日本」
━━留学をしてみて、どんな違いを感じた?海外の方は仕事よりも自分の生活や趣味を優先しているように感じます。オーストラリアに留学していたとき、私のホストマザーは週に3日ほどしか仕事に行かず、朝も早くないので、出勤前に海に行ったり、カフェに行ったりしていました。
率直に「海外の皆さんは、仕事より私生活を充実させていてストレスフリーなんだな」と思いましたね。週5日、フルタイムで働き、残業までしている日本とは価値観も感覚もライフスタイルも全然違うなと感じました。

━━日本人として、日本/日本人/日本文化(しきたり、風習)について、どう思う?
日本といえば「おもてなし」!接客が親切なところは素晴らしいと感じます。海外の店員さんはかなりぶっきらぼうでレジ打ちも雑です。また、時間通りに公共交通機関が運行していることも、日本人らしい几帳面さの表れで素晴らしいと思います。
逆に、日本語の堅苦しさはいかがなものかと思います。敬語・尊敬語・謙譲語を使い分ける必要がありますし、手紙やはがきを出すときには季語を使うなど、要件一つ伝えるのにも失礼が無いようにと気をもみます。
また、仕事を頑張りすぎなところは、海外を見習っては?と思います。だって、私たち、仕事のために生きてません?(笑)機械や建物に、素材の破損を防ぐために“遊び”があるように、私たち人間も、遊び=ゆとり、余裕がないと壊れてしまいますからね。
━━外国人と付き合ってみた感想は?
留学中に香港の方とお付き合いしていました!びっくりするぐらい尽くしてくれるので、浮気されるとか、嫉妬するとか、日本人女性あるある的な不安に陥ることはないですが、一人で過ごす自由時間もたまにはほしいと考える方には向いてないでしょうね。
それから、就職に対する感覚の違いにも悩まされました。これも国によりけりのようですが、私たち日本人は卒業したら自立するというのがスタンダードな考え方なので、卒業後すぐに働く気がない彼に「私と結婚する気があるならしっかり働けよ!」と思ってしまいました(笑)。

3.日本と「外国人労働者」の未来とは? ━育成就労制度について一考
━━今後、日本の仕事事情(労働者市場)どうなっていくと思いますか?より人手不足が深刻化していくと思います。対策として、シルバー人材、ロボット、外国人…などがあげられると思いますが、シルバー人材は製造工場などでは重労働が多く活用が難しいですし、ロボットもコストや人間にしかできない作業を考えるとなかなか導入に至らないのが現実です。この3つの中では外国人の活用が一番手を伸ばしやすいところかと思います。
ただ外国人労働者から見て、日本の人気は落ちています。
日々、技能実習生、特定技能外国人の方の対応をしていますが、市役所関係の手続きが複雑すぎたり、外国の方には家を貸してくれなかったり、外国の方が日本での生活を始めるにはハードルが高すぎる現状があり、今後、外国の方に選んでもらえるような仕組み作りをしていかないと、人手不足の解消は難しくなってきそうです。
よく話題となる制度面でいえば、昨今、育成就労制度について議論されていますが、企業負担という点で(技能実習生の来日費用を採用する企業側が5割以上負担するという指針により)1人あたり年間50~100万円の費用増加の可能性があること、外国人材に対する日本語教育支援が必要となることが懸念点として挙げられています。また、受入可能職種が90職種から16分野に減少することで、これまで技能実習制度で認められていた多くの職種が対象外となる可能性が高く、特に地方の中小企業にとって深刻な影響が予想されています。
人手不足の現状に照らし合わせて、求人者と求職者の両者がwin-winとなる法整備をしていく必要があると思います。

【ここで豆知識】
去る2024年3月15日。閣議決定により技能実習制度は廃止され、代わりに「育成就労制度」が新設されることになりました。
技能実習制度は本来、日本の技術や知識を開発途上地域へ伝え、その経済発展に貢献する「国際協力」を目的とした制度で人手不足の解消を目的とはしていません。そのため、実習生は事前に日本語や専門知識を持つ必要はなく、決められたカリキュラムに沿って学びながら技術を習得していくものとされていました。
しかし現状として
・単なる労働力として扱われている実態や過酷な労働環境による実習生の失踪
・不適切な就労を放置するなど悪質な監理団体の存在
・特定技能制度と違い転籍できないことで、環境の悪い企業(実習先)から実習生が離れられず、人権侵害を助長する可能性
などの問題点が浮き彫りとなり、制度の改修が急務となりました。
また、実習生の半数以上が母国の送り出し機関や仲介者に手数料などを支払う必要があるため多額の借金を背負って来日する点も問題視されています。
新制度では、従来の「国際貢献」から「人材確保」と「人材育成」へと目的が変更され、転籍が可能な仕組みや、キャリアアップを支援する仕組みづくりが想定されています。新制度の対象業種や分野は、特定技能制度(人手不足の分野で外国人の労働が認められる在留資格)と一致させる方針が固められています。
去る2024年3月15日。閣議決定により技能実習制度は廃止され、代わりに「育成就労制度」が新設されることになりました。
技能実習制度は本来、日本の技術や知識を開発途上地域へ伝え、その経済発展に貢献する「国際協力」を目的とした制度で人手不足の解消を目的とはしていません。そのため、実習生は事前に日本語や専門知識を持つ必要はなく、決められたカリキュラムに沿って学びながら技術を習得していくものとされていました。
しかし現状として
・単なる労働力として扱われている実態や過酷な労働環境による実習生の失踪
・不適切な就労を放置するなど悪質な監理団体の存在
・特定技能制度と違い転籍できないことで、環境の悪い企業(実習先)から実習生が離れられず、人権侵害を助長する可能性
などの問題点が浮き彫りとなり、制度の改修が急務となりました。
また、実習生の半数以上が母国の送り出し機関や仲介者に手数料などを支払う必要があるため多額の借金を背負って来日する点も問題視されています。
新制度では、従来の「国際貢献」から「人材確保」と「人材育成」へと目的が変更され、転籍が可能な仕組みや、キャリアアップを支援する仕組みづくりが想定されています。新制度の対象業種や分野は、特定技能制度(人手不足の分野で外国人の労働が認められる在留資格)と一致させる方針が固められています。
━━外国人労働者と一緒に働こうとする人たちへのアドバイスは?
外国人労働者の方々とは、ぜひ日本語で積極的にコミュニケーションを取っていただけたらと思います!それが彼らのためにもなりますし、仕事面での成長にもつながります。
それから、外国人だからといって過度に優しくしたり、特別待遇したりする必要はありません。彼らは、そうすればするほどわがままになりますから。日本人社員の皆さんと同じように、普通に接していただければと思います。
最後に…
外国人材の活用は、ぜひキャムコムグループに安心してお任せください。良い人材のご紹介、生活面から仕事面までのサポートなど、外国人雇用で困りがちなさまざまな事案に誠心誠意対応します!

松田さん、ありがとうございました。ぜひ、海外での活躍も期待しています。
キャムコムグループ(株式会社キャムグローバル)では外国人材が活躍するための未来を創造し、企業と人材の成長を支える基盤を提供すべく、仲間を募集中です!興味がある方はぜひ事業内容や採用情報をご覧ください。
終
外国人採用に関するオンライン無料相談やってます!
- 雇用が初めてなのですが、私たちの業務で採用ができますか?
- 外国人雇用の際に通訳を用意する必要はありますか?
- 採用する際に私たちの業務だとどのビザになりますか?
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上記に当てはまる企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
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