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ベトナムでは「子どももビールを楽しみにしてる」とは?
キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件簿Vol.6

生活関連

2024.11.22

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件ファイルVol.6
ベトナムでは「子どももビールを楽しみにしてる」ってどういうこと?

ワタシ、伊能ゆりなは外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決、サポートする業務に携わる、いわゆるキャリアアドバイザー。日本で働きたいと願うひとりでも多くの海外の方に、負担のないクリーンな就職環境を提供できるよう日々、さまざまな業務にあたっている。
実はこれまでもメンバーとともに珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(これまでの珍事はこちらからどうぞ)。

ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら、私たちの仕事を紹介していきたいと思う。

お酒って何歳で買えるんだっけ?

海外メンバーで、飲み会をしたときのこと。各国の飲酒事情が話題になった。

例えば、日本ではお酒は20歳からと決められている。さらに、購入時には年齢確認が必要になった。身分証の提示まではいかないが、店員さんの許可がなければ買えないようになっている。

さて、諸外国のお酒事情ってどんな感じでしょう?インドネシア、タイ、ベトナム、オーストラリア、カナダ出身者に聞いてみよう!



インドネシア出身のニンダさん
「国民の9割近くがムスリムなので、宗教的にそもそもお酒は飲みませんね。たぶん20歳前後だとは思うんですが。そういう人が多いので、自由に買おうと思えばオンラインストアを利用することになります。都心や観光地のスーパーに行けば売ってあります。お酒に係る税金が高いので、例えばワインの価格は日本の3倍ぐらいじゃないかと思います」

タイ出身のマックスさん
「タイはお酒が好きな国だと思います。SALEもよくやってますし、ビールは1缶日本円換算で、100円程度で買えるので安いです。元々、飲酒は20歳からだったけど18歳に引き下げられたんじゃなかったかな?そもそも、そうしたことを誰も気にしてないのでお酒を買う時に年齢確認もしないし、見つかったら逮捕されると聞きますが、警察はそんなに仕事しませんから。でも、敬虔(けいけん)な仏教徒の友人は選挙前には飲酒しないと言ってましたね」

ベトナム出身のカイさん
「ベトナムもお酒が好きな国ですね。18歳から飲酒可能で購入時の年齢確認はありません。ビールも飲むし、うるち米で作られたネプモイ、梅酒など色々なお酒を飲みます」

カナダ出身のリサさん
「カナダは州によって飲酒可能な年齢が違いますね。おおむね18,19歳からOKですが、購入時の年齢確認はあります。また、お酒を販売できるのはリカーショップだけで営業時間も日曜以外の9~18時と限定的。公共交通機関内や路上、公園などの、いわゆる公共の場での飲酒はNGです。マリファナが合法なので、そうしたものと一緒に楽しむことも多いです」

オーストラリア出身のマチルダさん
「オーストラリアは、カナダと同じくリカーショップでのみお酒を購入でき、基本的に屋外での飲酒はNGなので、そうした看板があちこちで見られます。泥酔すると容赦なくお店から追い出されますが、飲酒運転に関するルールはあいまいで『ワイン一杯ぐらいなら大丈夫』といった感じ!お酒の種類はさまざまあり、18歳から飲酒可能。お酒を買う時には身分証明書の提示が義務付けられていますので、童顔の日本人の友人はいつもパスポートをくまなくチェックされていましたよ」



すると、にこにこと皆の話を聞いていたベトナム人のニュンさんが不思議なことを言い出した。

「ベトナムでは子どもたちがビールを楽しみにしているんですよー!」

子どもはビールが出てくるとワクワクする!?

「……??!!!」

各国の飲酒事情を総括してみても、飲酒可能年齢は若くて18歳。年齢確認が義務付けられている国もあるぐらいなのに?一同ポカンとしていると、スマホを取り出し写真を探しはじめたニュンさん。

「そういえば、日本と一緒でベトナムも正月には大人も子どももお酒を飲みますよ」

「確かに。日本は無病息災を願ってお屠蘇を飲みますね…。ということは、子どもたちは正月のビールを楽しみにしてるということですか?」

「いえいえ、まさか(笑)子どもは舐める程度ですよ。
実は、ベトナムのビールは瓶の蓋の裏にアタリ・ハズレがあって、アタリが出るとそのビールがもう1本もらえるようになってるんです。私も子どもの頃は、アタリを見つけたらお小遣いがもらえるからビール瓶が空くのを楽しみにしていましたね。…あ、あったあった!写真があります。こうやって、ビール瓶の蓋のシールを剝がすんです」



「ほら、これがアタリの蓋ですね!」



ニュンさんが写真を見せてくれた。同じベトナム出身のカイさんが写真を覗き込み「私もやってたー!」と2人で盛り上がっている。



「なんだ、そういうことか(笑)。でも、日本だと『子どもがシールを剥がすのに怪我をした、何か対応しろ!責任取れ!』とかって消費者センターに苦情が入りそう…」

「ふーん。日本は難しいですねぇ。仕事は他人のせいじゃなくて自分の責任と、すごく教えられますよ?」

「本当ですねー!」

海外メンバーの皆が、異口同音にそれらしいことを言い、顔を見合わせている。



そう考えてみれば、責任意識や範囲の線引きは国によりけりだ。
例えば、日本はサービス残業を厭(いと)わない国民性であり、社員教育の基本的方針として仕事に対する責任意識を個人に求めようとする。一方で、日本の各種製品・サービス・公共の場を見渡してみると、注意書きが蔓延し、公園から遊具がなくなり、責任の所在を他者に委ねようとしている。

相手の国籍に関わらず、こうした見えない違いを互いにどう受け止め対処していくのか?これからの社会に求められる課題かもしれない。





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