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太宰治の「人間失格」を読んで日本に興味を抱いた私
━生きることは平等。いつも誰かに元気を与えられる人でありたい!

生活関連

2025.02.19

キャムコムグループ(株式会社キャムグローバル)のナショナルメンバーの素顔に迫る社員インタビュー。今回は、技人国・特定技能案件のマッチング業務に励む、インドネシア出身のニンダさんにお話を伺います。



ニンダさん
インドネシア出身 26歳 女性

インドネシアの小さな町で生まれ、日本アニメを観て育つ。学生時代に出会った太宰治の文学に衝撃を受け、24歳で来日。とにかく明るく前向きな彼女が思う、外国人労働者として生きる意味とは?

目次
  1. 1.日本との接点は、アニメと太宰治!
  2. 2.満を持して、キャムコムグループへ入社
  3. 3.日本人男性と交際してみて
  4. 4.「外国人労働者」として

1.日本との接点は、アニメと太宰治!

━━どんな幼少期を過ごしましたか?
子どもの頃の記憶は、帰宅が遅い両親の影響で22時近くまで勉強をしていたことですね。おかげで、英語や物理、生物学が好きになり、将来の夢は宇宙飛行士か医者と考えていました。それから歌うのが好きで、学校のイベントに出場したり(優勝こそできませんでしたが良い思い出です!)クラスでも仲良しの友人と大合唱したりと、昔から自分が好きなこと、楽しいと思うことに真っ直ぐな性格でした。

━━日本に興味をもつきっかけは?
私はインドネシアのジャワ州にあるプルウォケルトで生まれ育ちました。大学もプルウォケルトにあるJenderal Soedirman(ジェンデラル スディルマン)大学に入りました。子どもの頃から、アニメなど日本文化に触れる機会は多かったのですが、大学で本格的に日本文化や文学を学ぶことにしました。 授業は日本史、漢字、日本語の聴解、読解、作文などがありましたが、一番好きな科目は日本語の聴解と日本文学でした。特に、太宰治に惹かれました。日本では「走れメロス」が小学校の教科書に採択されているんですよね?「走れメロス」は友情と信頼の尊さを描きつつ、同時に裏切りという人の心の弱さも表現されていました。

底抜けに明るい私の性格を知っている友人は不思議がっていましたが、当時の私は人間の性、しかも、どうしようもなく堕落していく人間の本性を描いた「人間失格」に興味を持ちました。そして、卒業論文では「人間失格」に見る人間の道徳的価値の分析に取り組み、より良く生きるために必要とされる価値、人間としての生き方の礎となるものについて、考察に励みました。
勉強以外でいえば、エイサー部(沖縄の伝統芸能の、アレです)に入っており、イクマあきら氏の歌に乗せて太鼓を叩いて歌って踊りまくっていましたー!

こうして大学時代に日本文化を学んだことは、自国の文化を見直すきっかけにもなり、改めて良い経験だったと思っています。

2.満を持して、キャムコムグループへ入社

━━キャムコムグループに入社するきっかけは?
前職はラーメン屋さんで働いており、仕入れや売り上げ計算、在庫管理といった店舗運営から、仕込み、調理、ホールスタッフなどさまざまな業務にあたっていました。でも、人手不足で長時間労働を強いられ、有給休暇も取れない状況だったため、10ヶ月で退職を決意し転職活動に踏み切りました。やはり1日のほとんどが仕事をしている時間なので、仕事が充実していないと私生活も楽しめません。



そんなことを考えていたときMintoku Workに出会いました。
Mintoku Workは、日本で働きたい外国人が仕事探しをするための無料マッチングサービスで、コンシェルジュが母国語で対応してくれて、就労後のサポートも付いており、私にピッタリだと思い、すぐさま問い合わせをしました。

当初、外食産業で特定技能の仕事探しをしたく面談をお願いしたのですが、担当者と色々とお話しをするうちに、本音は「登録支援機関(1号特定技能外国人が活動を円滑に行えるように受入機関(特定技能外国人受入企業)から委託を受けて、支援計画の作成や実施についてサポートをする機関)で働いてみたいと思っていたこと」を引き出してくださいました。そして「そうした思いがあるのなら、ぜひ弊社で働いてみませんか?」と声をかけていただき、面接にて各担当者がとても丁寧に接してくださったことで「この会社で働いてみたい!」と入社希望を出しました。最終面接後に「採用」と連絡があったときには本当に、すごくうれしくて、急いで両親に報告して、家族にも喜んでもらえました。



━━実際、キャムコムグループで働いてみてどうでしたか?
当初、念願叶って入社したものの、まだ日本に来て1年足らずの私に母国の求職者のサポートをする仕事は荷が重いと感じていました。でも、周りの皆さんが優しく親切に業務内外のことを教えてくれ、仕事に限らず日本での生活も充実し自信がついてきて、今では求職者のさまざまな不安に寄り添えるようにまでなりました。
応募者の方が「就職できた」と喜んでくれたり、企業様から新たな案件のご依頼をいただいたり、私を通して誰かの役に立てていることは、うれしいですね。
日本で求職活動をする全ての外国人に、Mintoku Workが届けばいいなと思っています!



3.日本人男性と交際してみて

━━日本人男性と付き合ってみていかがでしたか?
率直な感想は、日本人との恋愛はなかなか分かり合えず難しかったです。言葉の壁だけでなく文化的な壁もあったと思います。
例えば、食事マナーだと、音を立てて食べない、食事中に席を立たない、箸の持ち方、綺麗に食べること、お金に関してだと、おごる・おごらない問題、結婚観の違い、連絡を取る頻度、感情(愛情)表現の違いなど多岐にわたって喧嘩していました…。当初、日本(日本人)に慣れていない私が悪いという気持ちでいたのですが、後にこの話を日本人の友人にしてみたところ、国籍の違いではなく、相手を尊重する気持ちやその人自身の優しさ、度量の違いだと言われ、ホッとしました。恋愛や結婚は、互いの理解があってこそ成立するものですよね。

━━楽しかったこと、良い思い出はありませんか?
日本は「ありがとう」を大事にしていると感じます。デートの終わりに「ありがとう」と伝えるだけで、日頃、私に厳しい彼の態度も全然違いました(笑)。



4.「外国人労働者」として

━━「私」を表すとしたら?
私は大学時代に太宰治の「人間失格」を読み、人間社会の中で上手く生きることができない主人公が破滅していく様から、誰しもが感じるであろう人の弱さや脆さ、翻って、生きることから逃れられない執着心をありありと見せつけられ、人間とは何かを考えるきっかけをもらいました。

よく「外国人労働者は大変」といわれますが、本当にそうでしょうか。往々にして立場や環境は人に悩みと課題感を与えます。つまり「外国人労働者」という立場や環境は、数ある悩みの種、要素のひとつでしかなく、誰だって等しく、その人なりの問題を抱えているものです。

でも、どんな問題にも何かしらの解決策はあります。自分はどうしたいか?主張するのか、しないのか?はたまた、どうなれば納得するのか?納得できなければ次の行動に移すのか、移さないのか?…など、段階的に答えを見つけながら、前向きに生きることが大切です。マイナスな思考はマイナスな感情を生みますから、意識的にポジティブな気持ちを持つことが、人生をより良く生きる秘訣ではないでしょうか。…って、26歳の私がいうのもなんですけどね(笑)。結論、私は、どんなに大きな壁が立ちはだかろうとも、いつも明るく笑顔で前向きな人でいたいし、誰かに元気を与えられる人でありたいと思っていますよ!

━━将来の夢を教えてください
今後は日本語の勉強をもっと頑張って、経験も積んで、行政書士や社会保険労務士を目指したいと考えています。弊社で、求職者と求人者のマッチングの仕事に従事したことで、人の役に立つことに大きなやりがいを感じ、現在は主に通訳者として相談に乗っている形ですが、法的な知識を身につけられれば、日本で働く外国人の困りごとを幅広く解決できるようになりますからね。
一度きりの人生ですから、夢は大きく!いつも何かに挑戦していたいと思っています。



ニンダさん、ありがとうございました。いつも笑顔で明るいニンダさんに、私たちも元気をもらっていますよ。今後、益々のグローバルな活躍を期待しています!

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