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賄賂を払っても日本の警察は許してくれません!
キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件簿Vol.3

生活関連

2024.11.01

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件ファイルVol.3
賄賂を払っても日本の警察は許してくれません!

ワタシ、伊能ゆりなは外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決、サポートする業務に携わる、いわゆるキャリアアドバイザー。日本で働きたいと願うひとりでも多くの海外の方に、負担のないクリーンな就職環境を提供できるよう日々、さまざまな業務にあたっている。
実はこれまでもメンバーとともに珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(これまでの珍事はこちらからどうぞ)。

ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら、私たちの仕事を紹介していきたいと思う。

日本人でも間違えやすい二段階右折

10月20日。皆さんは、この日がベトナム女性の日ってご存知でしょうか?
元々は、ホーチミン氏が1930年同日にベトナム反帝婦人会(現ベトナム夫人連合会)を設立したことが始まりといわれています。当初は女性の地位や権利について考え、ベトナムで活躍した女性を讃える日でしたが、現在では母親やパートナーなど、身近な女性にプレゼントを贈る日となっています。また、日本ではまだ馴染みの薄い国際女性デーは3月8日でベトナムでは「Ngày Quốc tế Phụ nữ」と呼ばれ、女性が盛大に祝われる日です。



という前置きはここまでにして、今日はダンさんをはじめとするベトナム人メンバーから声を掛けられ、贈り物選びに付き合うことになった私。ダンさん曰く「担当の市川さんにいつも良くしてもらっているので、男性メンバーからみんなで贈り物をしたい。日本の女性はどんな物を貰ったらよいか?花束以外の物がいいが、難しいので一緒に選んでほしい」ということだった。



待ち合わせは、雑貨店が勢ぞろいするショッピングモール。みな、自転車か原付バイクで集合するということで、公共交通機関を使い一足先に到着した私は小一時間ほどウィンドウショッピングを楽しませてもらっていた。

「職場でお世話になっている方に贈り物だなんて、気遣いができて素敵!さすが、ベトナム人男性は女性をもてなすのが上手なんだから~」

そうこうしているうちに、集合時間となった。すると『フーさんが、交通違反してしまったので10分ほど遅れます』とダンさんからメッセージが…。フーさんといえば、最近、原付バイクを買ったとうれしそうに話していた若者。今日もフーさんだけ、原付バイクで来ると聞いていたが、みな一緒に居るということだろうか?



一抹の不安を覚え、待ち合わせ場所に向かった。

警察にとめられたら、チップも言い逃れもできません!

15分後、フーさんを筆頭にみなが集まってきた。意気消沈しているフーさんに事情を聞こうとするとダンさんが、間に入り状況を説明してくれた。

「実は、フーさんが2段階右折の看板を忘れてしまいました。そこは、よくないけど…いいとしますから聞いてください。警察にとめられたら、フーさん、チップで許してもらおうとしたみたいです…。ですね、フーさん?」



「はい…。ベトナムは右側通行なので意識がなかったです。慣れてなかったので看板は気づきませんでした。チップは、ベトナムはそうだったので…交渉できると思いましたけど……」

「フーさん!?いや、みんなも聞いてね。ベトナムも最近はチップ…日本でいうと賄賂っていうんだけど、確かそういうのはNGなはずよ?日本の警察官にそんなことしても通用しないから絶対にダメ!まずは、同じようなことにならないように、交通ルールをもう一度、勉強して覚えましょう。運転する際は、道路標識に気をつける。そして、もし警察に捕まってしまったら、きちんと言われた通りに手続きしてね?」

「はい。私はベトナムも日本も、警察は初めて。ベトナムは、チップでOKにしてもらったって。みんなはそう聞いたんですから…」



「フーさんの周りの人って何歳ぐらいの人?!昔の話じゃなくて?日本も昔は緩かったとか聞くけど、そういう感じでしょう?」

「うーん、わかりません。日本はチップ文化じゃないですからね」

「そういうことじゃないの。わかる?法律だから!ベトナムだって一緒よ。ルールを守らないと、警察に取り締まられるの。スマホでも交通ルールは勉強できるから、帰ったらちゃんと勉強し直しましょう。それか、事故を起こしたり、自分が巻き込まれたりする前に、極力、徒歩か自転車、公共交通機関を使おうね?」

「わかりました。法律は守ります。罰金、高いですからね。勉強します」



ちなみに、ベトナムと日本での交通ルールの大きな違いは以下の通り。国によって違いがあるものですね。
                                   
   日本ベトナム
通行方向左側右側
特殊ルール   常時右折可
※標識または専用レーンあり
原付バイクの人数制限1人2人
優先順位歩行者車両
※早く動くものが優先
クラクション危険の回避存在の合図、告知






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