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日本で働きたい外国人ってどんな人?
キャリアアドバイザー伊能ゆりなの見聞録Case10

生活関連

2024.12.18

20XX年。
少子&超高齢社会を迎えた日本。
国内企業は、人材不足解消のため外国人材の活用に活路を見出していることだろう。

しかし、外国人材の活用については、労働環境の整備や異文化理解・コミュニケーションなど、課題であふれている。

果たして、企業が外国人労働者から選ばれるには?

本コラムは、外国人材の背景にある“異文化”への理解の第一歩として読んでいただきたいノンフィクションストーリーです。

キャリアアドバイザー伊能ゆりなの見聞録Case10
日本で働きたい外国人ってどんな人?

私、伊能ゆりなは、日本で働きたいと願うひとりでも多くの海外の方に、負担のないクリーンな就職環境を提供できるよう日々、さまざまな業務にあたっている。

日頃は外国人材を雇用する企業や雇用される外国人の皆さんをサポートするキャリアアドバイザーとして、メンバーとともに全国各地で起こる珍事を紐解き、解決しているのだが(これまでの「青山智香の解明」はこちら)、現在、弊社ではベトナム、インドネシアなど外国人材市場の開拓にも力を入れており、海外での業務も増えてきた。 今回は、ベトナム出張に際して、見聞き、体験した記録を紹介していきたいと思う。

増え続ける外国人

「せっかく『ベトナムに来たー!』って感じなのに、居る(写る)人たちは外国人ばかりだね」



ベトナム出張4日目。カメラを向ける先々で見かける外国人観光客。もちろん、私たちとて今は外国人という立場なのだが、街中を歩き回ってみても外国人ばかりだ。



もちろん、外国人がダメだと主張したいのではない。ここに居る人々は、やはりベトナムの文化に興味があって、ベトナムの食事が好きで、ベトナム人と交流したくて…集っているのだろう(中には、仕事でという人も居るはずだ)。



そういえば、企業さまを訪問していると「人手不足だし、外国の方々でも働いてくれるなら雇用したいと思っている。でも、外国人を雇用して、仕事仲間や会社風土に馴染んでくれるのか不安だ。日本の文化やしきたりに理解を示してくれるものだろうか?」という声を多くいただく。

そうした皆さんの懸け橋となるべく、業務に当たる傍らでこうしてコラムなどの場を借り発信を続けている私たち。今日は、私が担当させていただいている企業さまの取り組み、外国人労働者の声を少しだけご紹介できればと思う。

日本で働きたい外国人ってどんな人たち?

結論からお伝えすると、外国人労働者の多くは…
日本文化が大好き!
実は、賃金の高い韓国や英語圏のオーストラリアでの就労が選択できる状況下で日本を選んで来てくれる方々の多くは、やっぱり親日家。日本の文化はCOOLでkawaii!世界中で日本のアニメや漫画は愛されているようだ。



他にも、ラーメン、寿司、天ぷらのような日本らしい食べ物、多種多様なデザインの着物(浴衣)、神社仏閣などの文化遺産の数々、その他景勝地は「せっかく日本に来たからには体験してみたい」ことの一つとして彼、彼女らを魅了し続けている。

そんな外国人材を活用する企業の中には、安定的雇用を実現すべく会社独自の取り組みを実施していることが多い。

例えば、とあるパン製造会社では技能実習生たちを連れ、千葉県香取市にある佐原を訪れた。佐原は千葉の小江戸と言われており、利根川水運の中継基地として栄え、現在でも川沿いを中心に江戸情緒あふれる町並みが残る観光スポットだ。
「せっかくそうした場所に行くのであれば、浴衣を着てみたい!」という彼女たちの願望も同時に叶い、両者にとって有意義な時間だったと聞く。



たとえ慣例的に会社で実施してきたレクリエーションの一種だとしても、ただ、労働者(労働力)として外国人を雇用するのではなく、生活の一部であるはずの“労働”をいかに前向きに捉え、会社や日本に馴染んでもらうかという課題に対して、積極的に取り組む企業の姿勢がうかがえる。

他にも、会社で実施された納涼祭に参加した特定技能生から「BBQが楽しかった!」という写真や、地元で有名な牧場(いつか行ってみたかった場所)に行けた!という声が届くこともある。



人口減少が進み、労働力不足に悩む日本においては、今後ますます外国人材の労働力が必要となるだろう。

外国人労働者にとって、賃金面では劣勢になりつつある日本が選ばれる国であり続けるには?

事態の悪化を防ぐためにも、「外国人材は安価な働き手」という私たちの固定観念を改めることが未来を切り開く第一歩となるのではないだろうか。



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団塊の世代にあたる800万人全員が後期高齢者となる「2025年問題」を目前にした今、超高齢化社会で人材不足大国となる日本で、企業が目指すべきは「外国人活用」だ。外国人の労働環境やコミュニケーションの壁を克服し、企業の成長へと導くための方法を伝授する。

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