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外国人ってせっかちなの?━レジであわや喧嘩勃発?!
キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件簿Vol.2

生活関連

2024.10.25

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

キャリアアドバイザー伊能ゆりなの事件ファイルVol.2
外国人ってせっかちなの? ━レジであわや喧嘩勃発?!

ワタシ、伊能ゆりなは外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決、サポートする業務に携わる、いわゆるキャリアアドバイザー。日本で働きたいと願うひとりでも多くの海外の方に、負担のないクリーンな就職環境を提供できるよう日々、さまざまな業務にあたっている。
実はこれまでもメンバーの青山智香が珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(これまでの珍事はこちらからどうぞ)。

ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら、私たちの仕事を紹介していきたいと思う。

ベトナム人のマリアさんと買い物へ

今夜、私たち海外メンバーは、今週入社したばかりのマリアさんの歓迎会を開催しようとしている。



場所は、マリアさんの自宅。弊社への入社を機に会社近くに引っ越ししてきたばかりの彼女は、日用品など揃えられていないものがあるらしく、そうした買い物への付き添いも兼ね、マリアさん宅に集まろうとしている。

ちなみに、私とマリアさんが日用品の買い出しをしている間に、他のメンバーは食品スーパーで宴の準備をしてくれる段取り。集合時間はIKEAの入口に17時だ。

秋になり、日が暮れるのが早まって来た今日この頃。見上げると、空にはうろこ雲が見える。遠くでカラスの一軍が山に向かって飛んでいく。



「ゆりなさーん!お待たせしましたー!!」

視界の端から、マリアさんが手を振りながら登場した。

「おつかれさま。この時間になると、駅も混んでるよね?」

「はい。それと、いつもの改札じゃないから少し迷いましたが、駅員さんに教えてもらいました」

「そうね、私たち日本人でも構内表示だけじゃ難しい時、あるもの。迷子になる前に聞くのが1番よ」

頷きながら、マリアさんを入口の方へと促す。

順番を待ちましょう

━ 20分後
フロアを周遊し、レジに向かうと店員さんに有人レジへと誘導された。



大きな雑貨を抱えた人、カートを押す人々に交じり並ぶ私たちは、両手両脇にキッチン雑貨や掃除グッズなどを抱えている。食品スーパーに行ってくれたメンバーの買い出しが『予定より早く完了するかもしれない』と連絡があったため、私たちも身軽に動けるよう必要な物だけ手にして、レジ前で落ち合ったという流れだ。

有人レジは、混み合うタイミングや機械の操作が苦手な人にはやはり便利。あっという間に、店員さんの顔が見える位置へとやってきた。

「お次の方、どうぞー!」

元気なレジスタッフの掛け声と共に、私たちの前に並ぶ母親と思しき女性の会計が始まった。

すると、まるでその女性の連れが遅れてやってきたかのようにマリアさんがレジに進み、手に持っていた商品をレジの台に置き始めた。隣には、私たちの前に並んでいた人の商品がまだ置かれたままだというのに…。

スマホに視線を落としていた私がギョッとしたのは言うまでもない。当の女性はというと、あちらこちらに行ってしまおうとする子どもたちの手を引き、店員さんのレジ打ちを気もそぞろに待っている。さらにマリアさんは、レジ付近の品々に興味があるのか、キョロキョロし始めた。

なんてカオスな状況…!!!!

慌ててマリアさんを呼び止め、手招きする。

「マリアさん、どこ行くのよ!っていうか、レジは声を掛けられるまでちゃんと待機して?ここはベトナムじゃないから、順番を待つのがスタンダードなの。こっち、ここまで戻ってきて!」

「え。でも、スペースは空いてますよ。日本でも次の人が、かごを置いて待っていたりしないですか」

台に置いた商品を持ち、渋々、私の位置まで戻ってきたマリアさん。

「そういう場合もあるにはあると思うけど…。コロナ前はそうした並び方が普通だったかもしれないし。でも、今、マリアさんがいなくなったら台に置いてある物が前の人の会計に入ってしまうじゃない?」

「うーん…?でも、ベトナムはそういうの前の人が言います『それは私のじゃない』って」

明らかに不服そうな顔をしているマリアさんに、ならば今までどう振舞っていたのかを問うと、セルフレジしか使わないので毎度毎度のことは覚えていないよ!と、あっけらかんとした表情で言われてしまった。



文化、価値観、習慣の違いは仕方ない。海外メンバーが来日してすぐ列に並ばない(並べない)という話は幾度となく聞いてきた。ただ、日本で生活する以上、今後は日本でのルール、マナーに注意してもらおう。今回はそうした学びのきっかけになったはずだ。

「お待たせしました。次の方、どうぞー!」

振り向くと、レジのスタッフさんが素敵な笑顔で私たちに視線を送ってくれた。





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