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Case31 習慣的にあり得ない
━インドネシアのオモシロ お名前事情

生活関連

2024.09.27

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

合理的にあり得ない
~キャリアアドバイザー青山智香の解明~

ワタシ、青山智香は外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決・サポートする業務に携わっている、いわゆるキャリアアドバイザー。
実はこれまでも珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(過去の事件はこちらからどうぞ)。

ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら、私たちの仕事を紹介していきたいと思う。

インドネシアの命名事情に迫る!

私の職場には、さまざまな国籍の社員が在籍している。

多くは東南アジア出身の方々で日本語堪能。ただし、私たち日本人スタッフはギリギリ英語がわかるかわからないか…という状況なので、皆さんのお名前はカタカナで表記し、私たちが視認しやすいようにさせてもらっている。



ところで、この、お名前事情。

以前「~What’s your name? タイのニックネーム事情とは~」で、タイ人の皆さんの名前観について触れ、かなりの反響をいただいた。“命名”の感覚や習慣は国によってさまざまで面白い。



今日は、インドネシア人の皆さんの命名事情について迫ってみたい。

名前を決める要素は大きく分けて4つ!

結論、名前を決める要素は以下の4つ。

【名前決定時に参考にされる要素ランキング】
 1位 生まれ月
 2位 宗教
 3位 有名な人物
 4位 地域

ちなみに、インドネシアには苗字という概念がほぼなく、自由に命名するんだとか。苗字の有無については、苗字をつける民族とつけない民族がある。そのため、苗字を見ればその人のルーツ(どこの民族出身か)がわかるらしい。日本だと考えられないが、例えば沖縄出身の方の苗字はなんとなく“沖縄感”があるようなものと似ている。

また、上記の順位は、地域によって多少の差があるとのこと。今回、ヒアリングしたのはジャワ島の中でもジャカルタ出身、つまり日本でいうところの東京出身者の体感なので「地方出身者にヒアリングすると、多少、順位が変わる」らしい(この理由については後述する)。



それでは、具体的にみていこう。

【生まれた月を名前に用いるパターン】
 1月生まれ:ジャヌアル(=January)さん
 11月生まれ:ノヴィアニー(=November)さん

このように、生まれ月を名前に用いるパターンは割と多い。イスラム歴の月で命名する場合もあり、バリエーションも豊富。日本でいう「5月生まれの皐月(さつき)」「8月生まれの葉月(はづき)」のようなもの。

【進行する宗教を名前に用いるパターン】
 キリスト教:(マリア/シティ/テレジア/マイケル/マルティノス)さん
 イスラム教:(ムハンマド/モクハマド/アフマド/フィルマン)さん

敬虔(けいけん)な家庭であればあるほど、宗教に由来した名前を付ける傾向にある。ただ、そうすると名前の被りも多くなってくるため(ムハンマド 〇〇 ××)さんに声を掛けるときには「(ムハンマド 〇〇)さん」まで呼び、(ムハンマド △△ ××)さんや(ムハンマド □□ ××)さんと区別できるようにしているそうだ。日本で、苗字として多い田中姓や鈴木姓の方に対して、苗字だけではなく下の名前まで呼び区別する感覚と似ていると思ってよいとのこと。

【有名な人物の名前を用いるパターン】
 ラッフィーアフマドさん(インドネシアのセレブ有名人らしい)
 ナルトさん(日本の漫画)
 ロナルドさん(サッカー選手)

多岐にわたる分野、文化の著名人の名前をいただく場合、日本では未だ「名前負けする」といった価値観もなくはないが、昨今はキラキラネーム文化も根付いてきており、憧れや敬意を名前に反映する感覚は世界共通かもしれない。

【生まれた民族、地域を名前に用いるパターン】
 デヴィ(デヴィ スカルノ)夫人:デヴィ(女神)がジャワ族で一般的な名前
 アフィヤー(アフィヤー ハイラニ プラムディオノ)さん:“プラムディオノ”が父親名を継承

昔は民族に基づく命名が多かったが、最近はあまり見られない。どちらかというと、地方出身者がその地域由来の名前を付ける傾向が強い。つまり、インドネシア人同士であれば名前を見ただけで「この人は田舎(地方)出身者だろう」といった感じで、出自がわかるそうだ。

最後に、我が社のTHEシティボーイが冒頭「地方出身者にヒアリングすると、多少、順位が変わる」とお伝えしたのは、こうした事情から。どんな国にもある地方感に、なんとも複雑な心境となってしまった、和歌山出身のワタシであった。






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