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Case27 価値観にあり得ない
━驚くほど優しいベトナム人男性に、惚れてまうやろー!

生活関連

2024.08.30

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

合理的にあり得ない
~キャリアアドバイザー青山智香の解明~

ワタシ、青山智香は外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決・サポートする業務に携わっている、いわゆるキャリアアドバイザー。
実はこれまでも珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(過去の事件はこちらからどうぞ)。

ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら、私たちの仕事を紹介していきたいと思う。

引っ越しに立ち会ってビックリ!

今、私はカンカン照りの日差しの中、とあるアパートの前に居る。これからベトナム人特定技能外国人女性、マイさんの引っ越しのため、寮の鍵渡し、生活周りの確認など行う予定だ。さっきから遠くに黒い雨雲が見えており、少しずつこちらに向かってきているような気がする。雨が降り出す前に、せめて室内には入りたいのだが…。



すると、大通りから寮につながる田んぼ道を走る車が目に入った。眺めていると窓が明き、こちらに向かって髪の長い女性が手を振っている。運転席はよく見えないが、助手席に座っているのはマイさんのようだ。車は私の方には来ず、寮の庭に生えた木々の影に止まった。


「ちょっとー!マイさん、遅かっ……」

「青山先生、お待たせしましたッ!!今日、暑いですね。すみません。水、これ、飲んでください」

一目散に駆け寄ってきたマイさんに、私の小言など聞こえているはずもない。ぬっと差し出された眼前の いろはす を受け取ると、ハンディ扇風機片手に矢継ぎ早に話しかけてくる。

「青山先生、早く部屋に入りましょう。日差しが暑いし、風がないだから外は無理です。今日は彼が一緒に来ると言うので連れてきましたから、行きましょう」

見ると、マイさんは肩から小さなバックを提げているのみ。まるで、どこかにデートをするかのようなオシャレをして突っ立っている。

(あれ、引っ越し道具は何もないの……?)

車の方を見やると、ナンバープレートの前にキャリーケースが2つ並べられている。間もなく、トランクが閉まる音がして男性が車の後ろから姿を現し、肩に掛けたバックがずり落ちないよう体を傾けながら、左右の手で器用にキャリーケースを掴んで、建物に向かって移動し始めた。一方のマイさんは、私の腕を引き「部屋はどこ?」とでもいうように目配せしてくる。

「待って、マイさん。彼ひとりじゃ荷物が大変そうだから、キャリーの方、持って行こう!私も手伝うから……」

「なんで、ですか?私たちは荷物持たないですよ。重いンじゃないですかー。ベトナムは、女性は重いは持ちません。彼が持ってくれます。普通ですよ?日本人の男性は、エスコートしないですか?」

「荷物は持ってくれる…ような気もするけど…、多少はね?いいの、あんなに持たせて」

「はい、だから行きましょう!何号室ですか?」

荷物だるまになった彼は、ニコニコとこちら側の様子を伺いつつ、真夏の空の下で私たちを待っている。涼しい顔で話しかけてくるマイさんを連れ、私は2階の部屋へと案内した。



ベトナム人男性って、なんてレディーファーストなの!!!!

なぜ、ベトナム人男性は優しい?

ところで、なぜ、ベトナムではこんなにもレディーファーストが定着しているのだろうか。

弊社在籍のベトナム人女性メンバーに聞いたところ「荷物を持ってくれる」以外にも「食べ物を取り分けてくれる」「仕事の行き帰りに送迎してくれる」「車の乗降時は頭を守ってくれる」「困っていれば彼女の元に飛んで来てくれる」など、挙げれば際限がないようだ。



理由として考えられるのは、女性の社会進出と家族単位で女性尊重の文化が根付いていることが考えられるそうだ。

例えば、ベトナムは女性活躍社会といわれるほど、ほとんどの女性が仕事に就いており、尚且つ経営者や管理職などでの女性の社会進出度はアジア諸国の中でも上位に位置している。※プラン・インターナショナル(Plan International)の調査によると、アジア19か国中4位(2021年度)

また「お母さん」の存在は家族内でも絶大で、パワフルでたくましく働いて回るお母さんを見て育った娘は同じようにバイタリティあふれる女性に、息子やお父さんはお母さん(女性)を積極的に支え、エスコートする文化が定着するようだ。

さらに、年に2回「女性の日(10月20日/ベトナム女性の日)(3月8日/国際女性デー)」という記念日が存在し、両日とも、男性は女性に対して日頃の感謝の気持ちを伝え、プレゼントを贈る日があり、国全体で女性を大事にする習慣がある。



スマートでジェントルマンなベトナム人男性の皆さん…。
彼らを雇い入れると、職場に良い雰囲気が生まれるかもしれない。





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ストーリー中のキャリアアドバイザー青山智香がおこなう、寮の巡回を含むさまざまなサポートは【LifeSupport(外国人生活支援サービス)】によるもの。
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