海外人材Times

外国人労働者の雇用・採用WEBメディア

検索
海外人材Times

Case25 価値観にあり得ない
━東南アジア諸国の人々は熱中症にならないの?

生活関連

2024.08.16

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

合理的にあり得ない
~キャリアアドバイザー青山智香の解明~

ワタシ、青山智香は外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決・サポートする業務に携わっている、いわゆるキャリアアドバイザー。
実はこれまでも珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(過去の事件はこちらからどうぞ)。

ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら、私たちの仕事を紹介していきたいと思う。

暑さに強い?東南アジアの実習生たち

ある晴れた日。晴れた日といっても、梅雨の雨間の初夏の候。もう巷では、朝夕もクーラーがないと汗ばむ陽気である。



今日の面談は、フィリピン人特定技能外国人とベトナム人技能実習生の4名の寮のはしごで、先の2人は生活面、健康面、仕事面においても問題がなく、そそくさと部屋を出てきたところだった。

宮城県北部の工業地帯で、さすがこの辺りは都内と比べて涼しい。だが、室内外を巡回しテーブルに着いたときには汗が噴き出し、喉がカラカラだった。それもそのはず、午後の1番暑い時間帯にも関わらず、彼らの部屋ではクーラーがついていないのだ。死活問題になるほどではないものの、日本人であれば9割がエアコン頼みと思しき気温である。

「いやあ、暑い。次のマイさんたちの部屋でちょっと涼ませてもらわないと…」

そうして、面談を終え、別棟のベトナム人技能実習生の2人の部屋を訪れたところで、私の淡い期待は打ち砕かれた。
外から見える窓のレースが揺らめいていたのである。

インターフォンを押すとすぐさまドアが開き、無念にも対面の窓から生ぬるい風がピューッと吹き抜けた。

「青山先生、待ってましたー!掃除当番のこと、相談したいですから」

マイさんは、やや顔を赤らめながら出迎えてくれた。奥からホアさんも出てきて、中へと腕を引っ張ってくる。

(暑い…。この2人も自然派なのね、トホホ)

私はペットボトルの水を飲み干し、とある事例を思い出していた。


節約も大事だけど、最優先は命です

来日したての技能実習生に多いのだが、環境が変わる上に、日本の四季=気候に慣れておらず体調を崩しがちな外国人の皆さん。特に、夏場は気温自体がさほど変わらないからとエアコンを付けずに過ごしていると、湿度にやられて病院送りになることがある。

「暑さには慣れているから、たぶん大丈夫」という油断や「家族に送金するため節約したい(クーラー代がもったいない)」という家族を思う気持ちから、我慢を続けた結果、熱中症で倒れてしまう東南アジア出身の技能実習生は意外と多い。

弊社では、こうしたことが起きないよう「湿度や自分の体感温度と相談しながらエアコンの調整、水分補給をこまめに行うように」と本人たちへの通達を徹底している。
また、受け入れ企業に対しても、体調不良から復帰してすぐの仕事は短時間勤務をお願いするなど無理のない範囲での就業や、体調の良し悪しに関わらず、休憩時間の確保や水分補給の声掛けをお願いしている。



マイさん、ホアさん、そしてフィリピン人の2人にも改めて熱中症の怖さを伝えた。年齢や出身国に依らず熱中症で障害が残ったり、死に至ったりといったケースは年々増えている。無理をせず、異変を感じる前にクーラーをつけること。職場では、スタッフさんの指示をあおぎながら適切な休憩を取ること。
何より「節約よりも健康でいること、引いては命が大事」であることを、こんこんと言い聞かせたのであった。



日本の夏は年々、暑さを増している。酷暑・猛暑の次は、何だろうか。
ちなみに「猛暑日」という言葉が正式に天気予報用語となったのは、2007年と思いのほか昔だ。35℃以上が頻発するようになったことから制定されたということだが、あれから17年。そろそろ“命に係わる危険な暑さ”に関する新たな表現が生まれてもいい時代である。その際には世界共通用語が望まれるかもしれない。





【外国人材活用にきめ細かなサポートを提供し、日本での就業をより安心に】

(株)キャムテックの「海外人材マネジメントサービス(キャムテックGMSサービス)」は外国人材活用におけるあらゆる業務について相談、代行を請け負うもので「TECH」「JOB」「LIFE」「LEGAL」の4つのサービスを軸にしています。

ストーリー中のキャリアアドバイザー青山智香がおこなう、寮の巡回を含むさまざまなサポートは【LifeSupport(外国人生活支援サービス)】によるもの。
日本で生活する全ての外国人材に、各地の専任担当が必要に応じて安全な生活と細やかな気遣い・サポートを提供しています。

外国人材の活用はすべてキャムテックGMSにお任せください!
詳細はこちらから

外国人採用に関するオンライン無料相談やってます!

  • 雇用が初めてなのですが、私たちの業務で採用ができますか?
  • 外国人雇用の際に通訳を用意する必要はありますか?
  • 採用する際に私たちの業務だとどのビザになりますか?
  • 外国人の採用で期待できる効果はなんですか?

上記に当てはまる企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

× 教えてタイムスくんバナー画像