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私、先生じゃないのに、いつ「先生」になったっけ?
Case24 価値観的にあり得ない

生活関連

2024.08.09

これから外国人材の雇用を予定している人もそうでない人も!!

異なる人種、文化、価値観に触れる時
― 外国人って、どんな人たちなんだろう
― どんなことに気をつけたらいいんだろう
― 日本人や日本の文化をどう思ってるんだろう
などなど、不安や疑問に思うこと、ありますよね。

この記事は、実際に起きた珍事を元に、外国人雇用の現場に携わる人々の戸惑いを描き

「外国人材の皆さんと、どんなふうにコミュニケートしたらよいの?」

のヒントが隠れる、異文化理解の橋渡しを目的としたノンフィクションストーリーです。

合理的にあり得ない
~キャリアアドバイザー青山智香の解明~

ワタシ、青山智香は外国人材を雇用する企業や雇用される側の外国人が抱える課題を解決、サポートする業務に携わる、いわゆるキャリアアドバイザー。 実はこれまでも珍事の解明に取り組み、全国を走り回っている(これまでの珍事はこちらからどうぞ)。

ひとえに
「外国人雇用の現場は予想だにせぬ出来事の連続である」
今日はそうした珍事をつまびらかにしながら私たちの仕事を紹介していきたいと思う。

いつ、先生になったっけ?

「青山先生、宜しくお願いします」
「青山先生、咳が止まらないので病院に…」
「青山先生、家族に送金したいから…」

この仕事を始めた頃、私は特定技能・技能実習生の多くが「先生」と呼んでくれることに、むずがゆさを感じていた。大したことはしていない。そもそも、仕事なのだからみんなの身の回りのケアに奔走して当然なんだもの。

だが、ある日、インドネシア人のみんながおしなべて「青山先生」と呼んでくれることに気が付いた。さらに、他の担当者に対しても「宮下先生」「松田先生」など、「先生」呼びをしているのだ。

確かに、同僚の松田さんも宮下くんも、我がチームで一二を争う、優しくて、熱心で、細やかなサポートをしてくれる担当者ではあるが…。てっきり、私のサポートが好評で「先生」呼びをしてくれていると思ってたじゃないっ(恥)!

後日、同部署のインドネシア人スタッフに疑問をぶつけてみると意外な回答が返ってきた。

なぜ、先生って呼ぶの?

結論から言おう。
インドネシアでは「身の回りのサポートをしてくれる人」や「日本のことを教えてくれる人」は、すべからく「先生」である。

日本でも、自身に何かを施してくれる人を「先生」と呼ぶ。例えば、勉強を教えてくれるのは学校の「先生」。他にも病院の「先生」や弁護士の「先生」など、いくつかの職種にわたり「先生」と呼ばれる人たちが存在し、その場合、人格者(人格者であるべき)というニュアンスを含んでいる(私がちょっと誇らしい気持ちになっていたのはこのせいか…)。

対して、インドネシアでは、日本より広い概念で、自身に何かを施してくれる人を「先生」と呼ぶそうだ。さらに、インドネシアでは、ひと昔前の日本を思わせる教育観念が浸透しており“何かを教えてくれる人”への敬意が強い。上下関係が厳しく、特に先生と生徒の関係は絶対で、先生にため口をきいたりするなど論外。生徒間での喧嘩など起きようものなら、退学レベルにまで話が広がるほど統制が取れているらしい。
そもそも、いわゆるヤンキーのような輩はほとんどおらず、地元の不良校のようなものもない。勉強が得意でない生徒が集まるような学校には鬼軍曹のような先生がいて、非行に走るような状況は生まれないんだとか。

改めて、インドネシア人特定技能・技能実習生本人たちに直接、事情を聞いてみると、技能実習生として初めて日本に来るにあたり「教育・指導してくれる人を『先生』と呼ぶように!」と教え込まれているということだった。

送り出し機関での教えは国によってさまざまだが、インドネシアではこの事前教育がとかく徹底されているらしい。「先生」呼びのほか、大きな声でハキハキと返事をすること、姿勢を正すことなど、私たち日本人のDNAにも深く刻まれている(はず)の指導がなされている。

インドネシア人のみんなは上下関係に忠実であり、素直な方が多いように思う。

外国人とひとくくりにするなかれ。国ごとに性格も文化も価値観も他種多様だ。外国人雇用に際しては、各企業の文化、職種に合った国籍の人材を選ぶことも大切だろう。

弊社では、2023年より「IJCプログラム」と称し、インドネシア政府とタッグを組んで優秀な技能実習生を日本企業へ送り出す(ご紹介したうち、バリ・ジャカルタを除く地域の国営職業訓練校の卒業生を実習生として送り出している)プロジェクトをスタートさせている。企業様より人材の質の良さを評価いただいている本プログラム。
技能実習生の新規採用をご検討の際はぜひ、キャムテックへお問合せいただきたい。






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(株)キャムテックの「海外人材マネジメントサービス(キャムテックGMSサービス)」は外国人材活用におけるあらゆる業務について相談、代行を請け負うもので「TECH」「JOB」「LIFE」「LEGAL」の4つのサービスを軸にしています。

ストーリー中のキャリアアドバイザー青山智香がおこなう、寮の巡回を含むさまざまなサポートは【LifeSupport(外国人生活支援サービス)】によるもの。
日本で生活する全ての外国人材に、各地の専任担当が必要に応じて安全な生活と細やかな気遣い・サポートを提供しています。

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