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コロナ禍でも「マイペンライ」! 経済改革が進むタイはどんな国?

国ごとの特徴

2021.09.03

2019年末時点で、約41万人の技能実習生が日本に在留しています。これを国籍別の構成比で見てみると、次のようになります。

1位:ベトナム(53.2%)
2位:中国(20%)
3位:フィリピン(8.7%)
4位:インドネシア(8.6%)
5位:タイ(2.8%)
そのほか(6.6%)
(出典:法務省、厚生労働省『外国人技能実習制度について』令和2年10月21日改訂版)

この記事では5位のタイの文化と経済について概説します。

タイの文化

国民性をよく表す「マイペンライ」

大らかで明るいタイの国民性を表す言葉として「マイペンライ」があります。これは「何でもない、大丈夫」という意味で、何かミスをしたり、謝ったりすると、多くのタイ人はにこやかに「マイペンライ」と答えてくれます。タイ人の技能実習生が職場に来たら、このような対応を心がけたいですね。

多民族国家

タイは、異なる文化や言語を持つ民族が多数存在する多民族国家です。民族的には、タイ族が約85%、中華系が10%を占め、その他にモーン・クメール系、マレー系、ラオス系、インド系が暮らしており、さらに山岳部にはそれぞれの文化や言語をもった少数民族が暮らしています。このように、タイ人といっても民族によって言語も宗教も変わるので、採用の際にはその点をよく理解しておきましょう。

タイの経済

国民の40%が農業に従事

農業大国として知られるタイの人口は約6700万人(2019年12月時点)で、そのうち約40%が農業に従事しています。しかし、農業の売り上げは同国のGDPの12%ほど。そのため、政府は「タイランド4.0」を掲げ、国を挙げて経済をもっと成長させようとしています。

タイランド4.0とは

2006年の軍事クーデターによるタクシン政権崩壊以降、タイでは不安定な政治状況が長く続きました。その結果、大型のインフラ計画や中長期の経済発展に関する展望も見られず、タイの経済成長はASEAN諸国 の中で最も低い水準にとどまっていました。

それを打破すべく2015年に生まれたのが、デジタルおよびITを根幹とする次世代型産業育成を目的とする「タイランド4.0」です。 これが成果を上げているようで、イノベーション主導型の経済路線への転換が進みつつあります。

2006年のクーデター以前にもタイは1998年にGDPがマイナス10%を記録したこともありました。タイランド4.0で経済改革が実行されていますが、他国と同様にタイも新型コロナウイルスの影響を受けて、経済の先行きは不透明。景気がパンデミック以前の状態に戻るのは2022年以降になり、景気回復は業界によって異なるだろうと世界銀行は見ています。「マイペンライ」と言いたいところですね。

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