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海外人材Times

インドネシアは1日2回、お風呂に入るのが普通です
インドネシア人留学生アプリリアのニッポン見聞録Vol.55

生活関連

2026.01.07

私、伊能あやめは、日本で働きたいと願うひとりでも多くの海外の方に、負担のないクリーンな就職環境を提供できるよう日々、さまざまな業務にあたっている。今回は、我が事業部にやってきたインドネシア人留学生による見聞録をお届けしたい。

インドネシア人留学生エンリのニッポン見聞録
インドネシアは1日2回、お風呂に入るのが普通です

エンリ ファウザン ハビビエさん と アプリリア ヌルマウリさん

 

〜前置き〜

弊社では、インドネシアの名門校であり最も歴史ある日本語教育機関でもある国立パジャジャラン大学日本語学科より、インターン生を受け入れることとなった。学生らは将来、日本での就職を希望している。一方で、企業が海外の優秀な大学生を新卒で採用するメリットは、将来有望なASEAN市場に精通した人材を早期に確保できる点にある。彼、彼女らは高い学習意欲と多言語対応力を持ち、日本文化への理解も深く、異文化環境にも柔軟に対応できるため、グローバル展開を目指す企業にとっては、コストパフォーマンスに優れた戦略的な人材となる。

また、弊社で新たに開発した外国人材採用プラットフォームMintoku messeでは、そうした優秀な新卒の外国人材を求人を出すだけで現地に出向かず採用できる。



Mintoku messeは、ベトナム・インドネシアを中心としたアジアのトップ大学と提携し、
企業と海外人材をつなぐ採用プラットフォームです。日本語力や専門性を備えた理系・文系の学生と、現地に行かずに出会える仕組みを構築。提携大学内での就職相談会やマッチングイベントをMintokuが代行し、企業は求人情報を提供するだけで優秀な人材の確保が可能です。さらに、採用後の住居手配や生活サポートも一貫して対応。
“採って終わり”ではなく、定着と活躍まで見据えたグローバル採用を実現します。



部署間を越え、既にSNSマーケティング部門にて即戦力として活躍中の2人。改めて、今日はアプリリア ヌルマウリさん(以下、アプリリアさん)の見聞録をお届けする。

入浴は朝夕2回がふつう?!

「あやめさん、今よろしいですか?」

背中越しに控えめな声がして振り向くと、アプリリアさんが書類を抱えて立っていた。どこか落ち着かず、しかし真剣に何かを伝えたいという雰囲気が、その表情ににじんでいた。

「どうしたの?」

「はい。その……また文化の違いに驚いたことがあって。あやめさんにお話ししたくて」

「そっか。いつも楽しみにしてるのよ?座って!どうぞ、話して」

促すと、彼女はこくりとうなずき、そっと椅子に腰を下ろした。書類を膝の上で抱えるようにしながら、少し息を整える。

「実は……日本のお風呂の習慣についてです」

「ああ、以前言ってたね。日本は夜に入るのが多いって」

「はい。でも最初、すごく驚きました。インドネシアでは朝と夕方、1日2回入るのが普通です。朝はサブ・パギといって体を清めてから1日を始める感じで、夕方はサブ・マラムといって暑さや汗を流してリフレッシュするために。水は高級ホテルや富裕層であれば温水ですが、一般家庭は冷たい水です。インドネシアは年中暑いから、それでいいということもありますが…。だから、日本に来て“夜だけ”って聞いて、びっくりしました。だって、日本は温泉がありますから、お風呂に入るのには熱心だと思っていて」

「そうなんだね。で、アプリリアさんはどうしてるの?」

「実はそう聞いたので、しばらく日本式を続けてみたら……意外と合っている気がしてきたんです」

その声は少し照れくさそうで、でも確かな発見に満ちていた。

「夜にゆっくり湯船に浸かると、体が軽くなって、頭も静かになる気がします。お湯が全身を包んでくれて……そのまま布団に入るとしっかり眠れて。翌朝の目覚めが良くて、こんなに違うんだって驚きました」

「なるほど。湯船があるっていいよね?あと、日本には冬があるから、それはアプリリアさんたちにとっては辛いかも。寒い日は特に、寝る2時間ぐらい前に温まると体にもいいんだよ。入浴すると体温が一時的に上がるでしょう?その後、だんだん体温が下がることで自然な眠気を促して、スムーズな入眠と質の高い睡眠につながるんじゃなかったかな?お湯の温度は38℃〜40℃のぬるめ、10〜15分程度の全身浴が理想的なのよ!」

「はい。最初は“どうして朝に入らないの?”って疑問だったのに、今は逆に朝にシャワーしなくても平気になってしまいました。すごく不思議です、あはは」

彼女は、まるで自分の中の常識が書き換えられていくのをおもしろがっているようだった。

「異文化ってそんなものだよね。最初は驚くけど、慣れてくると新しい良さがわかる」

「本当にそう思います。でも、それだけじゃなくて……」

アプリリアさんは少し身を乗り出し、真剣な目でこちらを見つめてきた。

 

当たり前の違い

「“当たり前”って、こんなにも国によって違うのかと実感しました。生まれ育った場所が違うだけで、生活のリズムも、感じ方も、価値観も、全然違うんだって。日本では夜に体を温めて1日を終えるのが自然で、インドネシアでは朝に体を清めるのが自然。そのどちらも間違ってなくて、どちらも普通で……」

彼女はそっと胸に手を置き、言葉を選ぶように続けた。

「そういう違いに触れるたびに、私は『私は私の国の常識だけで生きてきたようだ』と気づきます。日本に来て、新しい発見があって、驚いてばかりですが、それがすごく楽しいです」

「よかった!文化の違いを楽しめる人は、必ず成長するよ」

「そうでしょうか?」

「うん。アプリリアさんは柔軟で素直だし、違う文化に出会ってもすぐ吸収できる。だから日本の生活にもきっとどんどん馴染めるよ」

彼女は少し頬を赤くして微笑んだ。

「ありがとうございます。…でも、正直、最初のころは本当に戸惑いました」

「たとえば?」

「会社に来ると皆さん、始業前の早い時間から静かにどんどん仕事をしています。お昼ご飯も時間通りです。ルールも色々あるから、あいさつの仕方も『これで合ってますか』って、毎回思っていました」

その言い方があまりに真面目で可愛らしく、思わず笑ってしまう。

「それは日本人でも迷うものよ。あいさつやお辞儀なんて深さもタイミングも曖昧だし」

「日本人の人たちは全部自然にできているから、そういう“自然”から私は合ってないことはないかって」

肩の力が抜けるように笑ったあと、アプリリアさんは静かに続けた。

「でも、新しい文化に触れるのは、驚くけど、楽しいです。自分の世界が広がっていく感じがしますね。たぶん、それが私が日本に来た理由だと思います」

その言葉は柔らかいのに、芯が強かった。

「アプリリアさん、すごく素敵だよ。その感覚を持っていれば、この先どんな国でも生きていける」

「あの、でも、今日1番伝えたかったのはですね」

彼女は胸の前で手を組み、少し恥ずかしそうに、それでもうれしそうに言った。

「“日本式のお風呂が好きになった”って、日本に馴染めている感じがしてうれしいです!いっぱい違うことがあるから、その中で好きになったことは、日本に近づいた感じがします」

その笑顔は透き通っていて、見ているこちらまで胸が温かくなった。

「きっとこれからも、まだまだ新しい『好き』が見つかると思うよ?」

文化の違いに驚いているのは、彼女だけじゃない。
私もまた、彼女のまっすぐな感性や、柔らかく世界を受け入れる姿に、心を動かされている。異なる国の風が静かに入り混じり、文化の温度が自然に溶け合っていく――そんな優しい瞬間を、いま確かに共有しているのだと感じた。


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