世界一シンプルで、世界一優しい。私たちが「日の丸」を愛さずにはいられない理由
2026.02.20
みなさん、こんにちは! 教えてタイムスくんのコーナーです。
前回の「国歌編」。同僚と話していたら大盛り上がりでしたので、今回は国旗についても語り合っていきたいと思います。
1. アジア勢が語る「覚悟の赤」
アジア各国の国旗を並べてみると、そこには共通した“重み”があることに気づかされます。
インドネシア:身体と精神が呼応する『メラ・プティ』
13世紀のマジャパヒト王国の伝統に由来しつつ、近代ではオランダからの壮絶な独立闘争の象徴となった。
・赤(メラ):勇気、そして独立のために大地に流された「身体(血)」。
・白(プティ):純潔、そして曇りのない高潔な「精神」。
インドネシア人にとって「人間は肉体と魂の両方が揃って初めて完成する」という哲学は根源的なもの。300年以上もの植民地支配を跳ね除け、自らの足で立つために流した「赤い血」と、決して屈しなかった「白い誇り」。この二色が揃うことで、初めて一つの「国家」として呼吸を始める。シンプルだからこそ、その色彩に込められたプライドは重い。
ベトナム:不屈の闘志が星を支える『金星紅旗』
フランス、そしてアメリカという世界の超大国を相手に一歩も引かずに戦い抜いた、激動の歴史を象徴する国旗。
・赤:凄惨な革命と抗戦のなかで流された、尊い犠牲者の血。
・黄色の星:5つの角はそれぞれ「知識人、農民、労働者、商人、軍人」の5つの階級を指し、彼らが手を取り合うことで国が成り立つことを示す。
全体として「共産主義革命と民族の解放」を強烈に示しているが、特筆すべきはその中央に輝く星。バラバラだった各階層が「独立」というたった一つの目的のために団結したとき、暗闇の中に黄金の光が灯る。戦いの中でしか得られなかった「自由の記憶」が、この色と形には刻まれている。
フィリピン:平和と戦いを切り替える『有事のシンボル』
列強に翻弄されながら、常に自分たちの正義を問い続けてきた歴史が反映されている。
・赤:独立のために捧げられた命の象徴(血・愛国心・勇気)。
・青:理想に燃える高い志(平和・真実・正義)。
・白:清廉潔白な心(自由・平等・友愛)。
この旗の最大の特徴は、世界でも極めて珍しい「可変式」である点。平和なときは青が上だが、戦争になれば旗を上下逆さまにし、「赤」を上にして掲げる。これは「今は平和を語る時ではなく、血を流して戦う時だ」という決意の視覚的な宣言。常に侵略の脅威にさらされてきたからこそ生まれた、極めて実戦的なアイデンティティといえる。
タイ:微笑みの国を支える絶対的な三柱『トン・トライロング』
東南アジアで唯一、植民地化されなかったという誇り。その強さの源泉は、揺るぎない「国のかたち」にある。
・赤:国民、そして国の自由を守るために流された(あるいは流す準備がある)血。
・白:国の道徳的支柱である仏教(宗教)。
・青:国家の象徴であり、人々の中心である国王。
興味深いのはその配色。赤と白が外側を固め、最も面積の広い青(国王)を上下から挟み込むように配置されている。これは国民と宗教が、中央に座す国王をしっかりと支え、守り抜くというタイの国家体制そのものを図解している。国旗を見れば、彼らが何を最も大切にしているかが一目で理解できる設計となっている。
ミャンマー:多民族の輝きを集約する『黄金の星』
2010年に新しく制定されたこの旗は、多様な民族がひしめき合うこの国が、いかにして「一つ」にまとまるべきかの理想を描いている。
・黄色:国民の団結。
・緑:豊かな自然と平和な生活。
・赤:困難に立ち向かう勇気と決断力。
中央の巨大な白い星は、バラバラな色(階層や民族)が集まって、一つの光り輝く「ミャンマー」を形成することを意味する。内戦や混乱が続いた歴史があるからこそ、この旗に込められた「団結(黄色)」への執着は凄まじい。それぞれの階層がその役割を果たし、一つの星としてまとまらなければ未来はないという、切実な建国の願いがこの星には宿っている。
2. 星の数に刻まれた「国家の成長」と「理念」
さらに欧米の国旗に目を向けると、より具体的で合理的な「設計図」が見えてきます。
フランス:自由・平等・友愛の『三色旗(トリコロール)』
青・白・赤の3色は、今や「自由・平等・友愛」の象徴として世界中に知られているが、その誕生は極めて政治的な「パワーバランス」の変化だった。
・青と赤: 革命の地である「パリ市の紋章の色」であり、市民(民衆)の力の象徴。
・白: 長らくフランスを統治してきた「ブルボン王朝(王家)の色」。
革命初期、パリを訪れた国王ルイ16世が、自身の「白」にパリの「青と赤」を合わせた帽章を受け入れ、「王と国民の和解(妥協)」を示したことが始まり。しかし、革命が激化し王政が打倒されると、白(王)を青と赤(市民)が両側から挟み込み、監視し、押さえつけるという「国民が主権を勝ち取った証」へと意味を変えていった。フランスにとって国旗は、「特権階級を倒し、自分たちの権利を掴み取った戦いの記録」そのもの。
アメリカ:成長し続ける『星条旗(スターズ・アンド・ストライプス)』
世界で唯一と言ってもいいほど、国家の「規模の変化」に合わせてデザインを更新し続けてきた国旗。
・13本の縞(ストライプ):1776年の独立宣言時、イギリスの支配に抗って立ち上がった「最初の13州」を称え、その数は今も固定されている。
・星の数: 現在の州の数(50個)。かつては州が増えるたびに、独立時の縞の数まで増やそうとした混乱期もあったが、最終的に「星」で州の増加を表現するルールに落ち着く。1959年にハワイ州が加わり、翌1960年に現在の50星デザインが制定された。
アメリカにとって国旗は、常にアップデートされ続ける「国家の拡大と成長の記録」。星が増えるたびに「自分たちの連邦がどこまで広がったか」を視覚的に実感する、極めて合理的で前向きな設計といえる。
イギリス:連合王国の絆を示す『ユニオン・ジャック』
正式名称を「ユニオン・フラッグ」と呼び、複数の旗が「重なり合って」できている。
・イングランドの旗: 白地に赤い十字(聖ジョージ十字)
・スコットランドの旗: 青地に白い斜め十字(聖アンドリュー十字)
・アイルランドの旗: 白地に赤い斜め十字(聖パトリック十字)
これら3つの旗を文字通り「合体」させたデザインは、イングランド、スコットランド、アイルランドという異なる王国が、一つの「連合王国(United Kingdom)」として統合された歴史を視覚的に表現している。 イギリスにとって国旗は、バラバラだった勢力が一つにまとまったという「国家の契約図」そのもの。現在の旗にウェールズの象徴が入っていないことも含め、極めて政治的・歴史的な成り立ちを持つ「合理的」なシンボルといえる。
3. 「日の丸」が持つ、究極の抽象美と慈しみ
さて、これらを踏まえて、改めて日本の「日の丸」を見てみましょう。
日本:自然の理と調和を描いた『日の丸』
他国の国旗において「赤」が革命や独立のために流された「血」を象徴するのに対し、日本の赤は根本からその意味が異なる。それは、万物を等しく照らし、あらゆる生命を育む源である「太陽」そのもの。
・太陽の象徴(日輪):赤い円は、古来より日本人の信仰の対象であった太陽、すなわち「天照大神(あまてらすおおみかみ)」を意味する。私たちを生かしてくれる自然の恵みへの深い感謝の表明である。
・紅白の由来と真心:紅白は日本で古くから「めでたい(ハレ)」を象徴する組み合わせ。白は清らかで汚れのない神聖・純潔を、赤は嘘偽りのない真心と、みなぎる活力・博愛を表現している。
「図解」ではなく「光」そのものを描く
アメリカが「州の数」を数え、タイが「国家の構造」を図解し、イギリスが「王国の合体」を記録するように、多くの国旗は多分に「人間界の都合」を記述している。
しかし、日の丸には星もなければ縞(しま)もなく、特定の勢力を誇示する図形も存在しない。白地に赤丸一つという構成には、語らぬ部分に豊かな意味を込める日本文化の真髄“余白の美学”が宿っているともいえる。それは、あまりにもシンプルかつ、あまりにも潔い日本人の精神の表れ…。
ちなみに、日の丸が歴史の表舞台に登場したのは平安時代末期。
平家物語などに基づく通説ではあるものの、源平合戦の際、平氏が「赤地に金丸」を掲げたのに対し、源氏が「白地に赤丸」を旗印に採用したとされている。勝利した源氏がその後幕府を開いたことで、日の丸は「天下統一」を象徴する印として定着し、江戸時代には徳川幕府が御用船の目印(公用旗)として採用され、1870年(明治3年)に日本の国旗として公式に制定された歴史がある。
4.結び:太陽の旗の下で、明日を祈る
世界が驚嘆する「究極の平和主義」の視覚化
他国が国旗に「自分たちの正しさ」や「過去の戦績」、あるいは「国家の設計図」を刻み込むなかで、日本はただそこに「光」として存在し、万物との調和を願う道を選びました。
白地に赤丸一つ。この静かな佇まいは、特定の主義主張を超えた「宇宙的な広がり」を持っています。太陽は明日も変わらず昇り、敵も味方もなく、この地にあるすべての生命を等しく照らし、育む。日の丸は、その自然の摂理への感謝を形にしたものといえます。このシンプルなコントラストには、私たちが受け継いできた「真心(まごころ)」を持って新しい一日を積み重ねるという、真っ直ぐな生き方が凝縮されています。
また、世界の人々が国旗を通じて「自分たちの権利や勢力」を確認するとき、私たち日本人は国旗を通じて「自分たちを生かしてくれる自然の恵み」を確認してきました。
血の歴史によって定義された「赤」も、独立を勝ち取った誇り高い証でしょう。しかし、太陽の光として定義された「赤」には、どこまでも明るく、すべてを慈しむような優しさがあります。
私たちが受け継ぐべき「光」
音(国歌)で千年先の平和を祈り、色(国旗)で万物を照らす光を仰ぐ。
日本という国が選んできたのは、戦いの連鎖を断ち切り、ただ静かに「和」を寿ぐ(ことほぐ)という高潔な生き方です。私たちはこの太陽の旗のもとで、先人たちが守り抜いてきた「真心」を次世代へとつないでいかねばなりません。日の丸を仰ぎ見るたびに、その温かな光が私たちの心をも照らし、明日への確かな一歩を支えてくれると信じています。
※本稿は、青山智香・伊能ゆりな&あやめの事件簿に掲出しそびれた事件簿を元に編集しています。過去の記事はこちらからお楽しみください。
#日本にしかない文化 #国旗 #日の丸
終
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