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「バイトレ」が外国人ドライバーの採用支援を開始! 日本向けの運転教習から雇用のマッチングまで 物流会社をトータルにサポート

左から株式会社バイトレ代表取締役の細野 倫由氏、バイトレ浜松町勤務のヴー・ホアン・ヴィエット氏、広域営業チーム・エリアマネージャーの小林正汰氏

「バイトレ」はスポット的ニーズに応えられる、アルバイト人材紹介事業で実績を築いてきた会社です。その「バイトレ」が物流業界に向けて、外国人ドライバーの採用支援サービスを開始! 新たに特定技能外国人の登録支援機関になりました。新事業を始めた背景、サービスの詳細などを「バイトレ」代表取締役の細野 倫由氏、広域営業チーム・エリアマネージャーの小林正汰氏にインタビューします。

新時代の人材ニーズを支えて急成長

特定技能1号への運送業追加にも素早く対応

編集部:まずは「バイトレ」の成り立ちを教えてください

バイトレ:当社はキャムコムグループとして2010年に発足した会社ですが、原点はその2年ほど前に「綜合キャリアオプション」というグループ会社の一事業部として始まった人材紹介事業にあります。当初はイベント運営や飲食業界などのニーズに応える人材紹介サービスを想定していたのですが、ECの隆盛などに伴って物流業界からの需要が急増し、法人として独立した……という経緯ですね。「バイトレ」という社名は、「アルバイト」と「トレーニング」をかけ合わせました。

物流業界は繁忙期と閑散期で人材需要が大きく変動します。また物流は流通の最下流とも言われ、製造や輸送といった他の要因によって作業量が変動しやすく、人材供給を臨機応変に行わなければなりません。そうした業界の特性と、フレキシブルかつスピーディな人材紹介を得意とする当社の業態が上手くマッチしたことで、これまで業績を伸ばすことができました。



編集部:今回、外国人ドライバーの採用支援を始めた背景には何がありますか?

バイトレ:令和6年3月、特定技能1号の対象分野に自動車運送業が追加されました。特定技能は国内の人手不足に対応するため、特定の産業分野において即戦力となる外国人材を迎え入れる在留資格のひとつです。ご存知のようにトラックやバス、タクシーなどの自動車運送業界は深刻な人手不足問題を抱えており、今後5年間で 28万8000 人程度のドライバー不足が発生するとも言われています。最近では働き方改革関連法案の施行にまつわる「物流の2024年問題」も大きな話題になりました。

令和6年12月からは自動車運送業分野における特定技能1号の評価試験申込受付がついにスタート。特定技能の外国人ドライバーを雇用できるようになったことは、人手不足問題を抱える運送業界にとって大きなインパクトとなるでしょう。当面の受け入れ上限は「2024年度から5年間で最大2万4500人」までとされていますが、今後の状況によっては拡大することも期待できます。



日本の交通環境を現地で再現!

外国人採用が初めての会社でも安心のサービス

編集部:「バイトレ」にとって外国人材も、ドライバーも初めて参入する分野ですよね?

バイトレ:当社としては初めての分野ですが、キャムコムグループは技能実習生や特定技能外国人の採用支援や生活支援、外国人向け研修施設の運営など、外国人雇用に関する豊富なノウハウを蓄積してきました。一方で、当社には物流業界との深いつながりがあり、現在2500社ほどの企業様とお取引があります。新たに外国人ドライバーの採用支援を始めるにあたり、これらのネットワークとサービス、ノウハウを連携させる役割を当社が担うことになりました。

これまで外国人材の雇用実績が全くない企業様でも安心して外国人材を雇用できるよう、万全のサポート体制を整えています。

編集部:どのような流れで外国人ドライバーを募集するのですか?

バイトレ:現在、ベトナム、インドネシア、フィリピン、タイの4か国で、採用ルートを確保しています。今回の特定技能1号は、特定技能評価試験と日本語試験に合格すること、日本の自動車運転免許を取得することが在留資格取得の条件です。そのため日本語が話せること、現地の運転免許を持っていることを条件として人材を募り、しっかり研修してから日本に迎え入れます。入国後は、特定活動期間中(トラックドライバーの場合で最長6か月)に外免切替(※)によって日本の自動車運転免許を取得、特定技能1号の在留資格を得る……という流れになります。
※外国で取得した運転免許を、日本の運転免許に切り替えること。運転免許センターで適性試験や交通規則の筆記試験、運転技能の実技試験などを受け、合格すると日本の運転免許証が交付される。

日本国内では外国人ドライバーを求める企業様から、どれくらいの人数が必要なのか、雇用条件や労働環境などをヒアリングし、適切な外国人材とマッチングします。雇用契約など採用後の手続きから外国人のライフサポートまで含めた、トータルなサービスを提供します。



編集部:外免切替は「現地で運転免許を取得し、当該国に3か月以上滞在していること」が条件ですが、日本と外国では交通環境が異なります。その点で心配はありませんか?

バイトレ:外国人ドライバーを採用する企業様にとって、最も心配されるのは「運転技術や交通ルールの知識は本当に大丈夫なのか」という点かと思います。日本と外国では交通ルールが違いますし、日本とは逆の左ハンドル・右側通行の国もありますから、心配されるのは当然でしょう。さらにドライバーという職種は他の仕事と違い、日本人社員が常に付き添って指導する、ということができません。最初から現場を任せられる能力を持っている人物であることが大前提となります。

そのため今回、当社では海外にある8か所の教育機関と連携したうえで、日本の運送業に特化した教習プログラムを新たに開発しました。ベトナムにおいては現地の教習所に日本の車両、標識などを持ち込み、日本の交通ルールや運転技術を徹底的に学んでいただきます。また特定技能では日本語を話せることが前提となっていますが、物流業界には専門用語も少なくないので、その点も現地の言葉に翻訳するテキストを用意してフォロー。インドネシアなどその他の国についても目下準備中です。

さらには日本に入国してからの外免切替をスムースに行えるよう、国内の教習所110か所と連携した教習プログラムも用意しました。特定技能ドライバーの登録支援機関は他にもありますが、教習内容では決してどこにも負けていないと自負しています。



グループのリソースを活かし

外国人に対するケアも万全の体制


編集部:外国人に対する日本での生活支援については?

バイトレ:特定技能外国人の多くは単身で日本へとやって来ます(1号では家族帯同が認められていない)。生活面で何か不安を抱えた場合、相談する先は勤め先か登録支援機関しかありません。相談する相手がいない不安は、仕事への定着率にも影響しかねませんが、いっぽうで会社側に全てのサポートを求めるのは、人手不足や言語の問題から難しい現状があります。

私たちは外国人たちに安心して働いてもらうために、10か国語に対応するスタッフを70名ほど配置しています。母国語を話せるスタッフを置くことで、何かあったときでも安心して相談できるようにしました。またグループ会社である「綜合キャリアオプション」では、これまで3800人(2023年12月時点)もの特定技能外国人を迎え入れ、採用から日常生活までサポートしてきた実績があります。ライフサポートだけでなく、煩雑な在留資格の管理なども経験豊富です。そうしたグループのリソースを活用できることは、今回、新規事業を立ち上げるにあたって大きな自信になりました。

編集部:運送業にも繁忙期と閑散期がありますよね。今回の特定技能ドライバーは、そうした人材需要の変動に適応するものですか?

バイトレ:もちろん、そうした目前の繁忙期に合わせて急遽ドライバーが欲しい、という需要はあると思いますが、今回の制度はそうした課題を解決するためだけのものではないと捉えています。多くの運送業者様が慢性的なドライバー不足となっている状況で、安定的に人材を確保できることが最大のメリットと言えるでしょう。人手不足の心配がなくなることで、より多くの仕事を受注できるようになる、中長期的な経営計画を立てやすくなる、といった効果を期待しています。

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これまで物流業界などの短期的な労働力ニーズに対応してきた「バイトレ」。しかし単に人的リソースを紹介するだけに留まらず、取引先企業に寄り添った採用計画、労務管理などをサポートしつつ、雇用される側の立場も守ってきたからこそ、業界から厚い信頼を得てきたに違いありません。今回の特定技能外国人ドライバー採用支援についても、そうした姿勢は同様。物流業界の課題解決に向けた大きな前進に期待しましょう。

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