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代表的なホワイトカラーの就労ビザ・技術・人文知識・国際業務ビザ(技人国ビザ)とは

技術・人文知識・国際業務ビザとは

技人国(ぎじんこく)ビザとは「技術・人文知識・国際業務ビザ」 の略称です。「技術・人文知識・国際業務」とは、29種類ある在留資格のうちのひとつで、ホワイトカラーで働く外国人の多くが持っている「専門を生かした」ビザになります。

2015年4月の法改正で、「技術ビザ」と「人文知識・国際業務ビザ」が合わさって「技術・人文知識・国際業務ビザ」となりました。
 ※ちなみに就労ビザという名前のビザはありません。外国人が日本で働くために取得する「在留資格」を一般的に就労ビザと呼んでいます。

「技術」「人文知識」「国際業務」とはそれぞれ一体、どのような仕事なのでしょうか。具体的に見てみましょう。

技術

「技術的・専門的在留資格」と呼ばれている在留資格で、理系(理学、工学)で学んだ内容で就労する場合に出されます。職種の例としては、機械系や電気系のエンジニア、システムエンジニア、プログラマーなどです。

人文知識

  • 文系(法学、経済学、社会学)で学んだ内容で就労する場合が「人文知識」です。営業や経理、マーケティングなどの職種が例としてあげられます。

国際業務

  • 語学力や外国人特有の考え方を活かして働く場合は「国際業務」です。通訳や翻訳、語学教師、広報、海外向けの商品開発やマーケティング職などが一例として考えられます。

技人国ビザを取得できるレベルと報酬

技術・人文知識で必要とされるスキル

  • 「関連する科目を専攻して大学を卒業し、又はこれと同等以上の教育を受けたこと」
  • 「関連する科目を専攻して本邦の専修学校の専門課程を修了すること」
  • 「10年以上の実務経験があること 」

技術・人文知識で支払われる報酬

報酬に関しては「日本人と同等の報酬を受け取ること」となっています。同じ内容の仕事をしている日本人と同じ給与水準で働くということです。

国際業務で必要とされるスキル

  • 「翻訳、通訳、 語学の指導、広報、宣伝または海外取引業務、服飾もしくは室内装飾にかかるデザイン、商品開発その他これらに類似する業務」に就くこと
  • 「3年以上の実務経験があること」

国際業務で支払われる報酬

報酬に関しては技術人文知識と同じく「日本人と同等の報酬を受け取ること」となっています。

技人国(ぎじんこく)ビザの取得時の注意点

技人国ビザ取得時の注意点としてあげられるのは以下の3点です。

1)学んだ専攻内容と職業が一致していること: 実際に就く職業と、大学や大学院、専門学校での専攻分野の内容が合致することが必要です。一致していないと就労ビザを取ることはできません。逆に言えば学んだ専門以外の職業には就けないこととなります。

2)専攻分野を学んだ証明となる学歴があること: 卒業証明書もしくは成績証明書でどのような内容を学んでいたのか、出入国在留管理局に説明する必要があります。

3)単純労働に従事しないこと: 仕事の内容が、専攻内容に関係のない単純労働ではいけません。ホテルのフロントとして雇われるはずが、実際の業務内容が宿泊客の荷物運びや清掃作業では、就労ビザは許可されません。

技人国ビザの滞在年数や永住権との関係

技人国ビザで可能な滞在期間は「5年、3年、1年または3月」(入管法2条の2第3項、入管法施行規則3条・別表第2)で、更新していくことができます。 最初に1年間のビザを取得して、更新を重ねていくパターンがよく見られます。

5年以上の就労と10年以上の居住で、家族と共におり、継続して安定した収入があると永住が許可される可能性が高まります。法務省:永住許可申請3
就労ビザの中のほとんどを占めると言われる在留資格の「技術・人文知識・国際業務ビザ」。1番のポイントは外国人本人が学んできた内容と職業内容がぴったりと一致しなければいけないことです。正しく理解をして、ビザを取得するようにしましょう。

参考文献
『改訂版必ず取れる就労ビザ!外国人雇用ガイド』 小島健太郎 セルバ出版 2020年 『改正入管法対応外国人材受入れガイドブック』 杉田昌平 ぎょうせい 2019年

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