海外人材Times

外国人採用のすべてが分かるバイブル

検索
海外人材Times

2015年までは最も技能実習生の多かった中国!どんな国?なぜ人数が減少したの?

技能実習生はどこの国の人?技能実習生が多い国ベスト5

現在、約28万人の技能実習生が日本で実習を行なっています(平成30年6月末段階)。一体、どのような国の人々が実習生として来日しているのでしょうか。日本への技能実習生の送り出し上位国は以下の通りで、中国は2位に位置するほど多くの実習生が来日しています。

1位ベトナム…104,802名
2位中国…79,959名
3位フィリピン…25,740名
4位インドネシア…20,374名
5位タイ…7,898名

(法務省 在留外国人統計 2017年6月)

長年実習生が一番多かった中国はなぜ技能実習生が減少したの?

前述の送り出し人数では2位に位置するほど多くの技能実習生を日本へ送り出している中国ですが、実は2015年までは長年1位を独占していました。中国人の技能実習生が減少した背景には一体どんな事情があるのでしょうか。

中国人の技能実習生が減少した理由は著しい経済成長

最初に挙げられるのは「中国の奇跡」とも呼ばれる中国国内の目覚ましい経済成長です。
長い間、農業中心の貧しい国と見られていた中国ですが、2010年にはGDP(国内総生産)が日本を抜き、世界2位に躍り出ました。(後述の「世界2位の経済大国に」を参照) これにより中国国内の賃金が上昇。

それまで賃金の低さや職の少なさから若者は海外へ「出稼ぎ」に出ることが珍しくありませんでしたが、中国国内の賃金が上昇し様々な外国企業が進出して仕事が増加したため、日本を始めとした海外へ出る必要性がなくなってきたのです。 この影響から中国の技能実習生の数は2013年から年々減少し、2016年を境にベトナムが1位、中国は2位へと後退しました。

経済産業省 / 第1-4-2-5図 中国の製造業の平均賃金(都市部)の推移

中国に変わって一位になったベトナムの状況は

ベトナムは国民の平均年齢が30.9歳と日本の46歳と比較しても世界的に見ても若く、その結果、学校を出たばかりでまだスキルの無い若者が、国内での仕事に就くことが容易ではなくなっています。
これが現在、技能実習生として来日するベトナム人が増えている原因です。

中国はアメリカにつぐ世界第2位の経済大国に

GDP(国民総生産)は日本を抜いて世界2位

1949年の建国以来、GDPの約半数は農業であるほど経済的には弱く貧しい国と見られていたこともある中国ですが、1978年からの約40年間でGDPは約200倍になるほどの急成長を遂げました。これは一体何故なのでしょうか。

当時の最高指導者である鄧小平は市場経済体制へと舵を切り、中国国内に経済特区を数カ所定めたのです。そこへ外国からの資本を積極的に取り入れることで、先進国の技術移転も進み、製造業が活発化していきました。

この政策以前はGDPの約半数を農業が占めていた中国ですが、現在では約半数をサービス業が占めており、世界トップクラスの工業生産国となっています。

また、国内の労働賃金の水準は低さと人口が多さを武器とし、世界中の企業を誘致して、現在では「世界の工場」と呼ばれているのは有名です。

中国国内の求人数の低さが海外を目指す理由

これほど経済発展を遂げている中国ですが、それでも技能実習生がゼロになることはなく、若者が海外を目指すのは何故でしょうか。

これは主に中国国内の求人数の低さが理由となっています。現在の中国では大学卒業者であっても求人倍率が1倍を大きく下回っています。2013年の大卒者のうち仕事に就けない人の数は約15%前後で、およそ100万人にのぼるとも言われていました。

そのため高等な教育を受けた若者が職に就けず、海外へとその活動の拠点を見出すようになりました。まずは仕事に就く、という大きな理由もありますが、日本などの先進国で学び働いた経験や技術、知識が、帰国後キャリア形成に役立つということも見込んで日本での就職を選択しています。

中国人の技能実習生の特徴は

人と人とのつながりを大切にする中国人

中国人は気が強いというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実はとても情に厚い人が多いのです。中国ではお金よりも人との繋がりを大切にするとも言われ、ビジネスでもプライベートでも親しくなるとその関係を重じてくれます。

中国人の技能実習生についても、こちらが真摯に指導・対応し関係を大切にすることで、深い絆を築くことができるでしょう。

利益や効率を重視する一面

もう一つ特徴として、利益を優先する傾向があります。ビジネスでは目の前の利益に貪欲であることから、特にお金が絡むことなどで損得で考える人が多くいます。よって、賃金の話や実習の場面においても、相手にとって不当に不利益になることはもちろん避けなければなりません。

漢字文化圏のためコミュニケーションは取りやすい

中国は漢字文化圏であることから、その点は日本人にとっても馴染みがあると言えるでしょう。中国では1950年代に文字改革が行われ、従来の複雑で難しい繁体字から、簡略化された簡体字の導入が進められました。この簡体字は日本語の漢字と比較的似ていることから、語彙の推測もしやすくコミュニケーションの手助けとなってくれる場面もあるでしょう。

英語が話せない人も多い日本人にとっては、漢字を使って筆談をしたりというコミュニケーションが取れるのは嬉しい点です。

経済発展が著しく社会状況も大きく変化している中国ですが、現在でも多くの技能実習生が来日しています。第15回日中共同世論調査(2019年)では「日本に良い印象を持つ」と回答した中国人の割合は45.9%で過去最高の数字となりました。特に20代では約6割、さらに訪日経験がある人では約8割が「日本に良い・どちらかといえば良い印象を持っている」と回答していることから、日本への興味や関心の高さも伺えます。
また、他の技能実習生を送り出している諸外国と比較しても、漢字文化圏である中国人は日本語の習得も早いと言えるでしょう。
情に熱く家族思いな中国人と良い関係を築いていきましょう。

出典:第15回日中共同世論調査

この記事をシェアする

コメント / 投稿

承認されたものから表示されます。